某工業のH社長は、出席する名分の立つ会合には、それがどのような種類のものであれ、何とか都合をつけて出席する。そして、必ず最低1人は知り合いをつくる。これを自らの命題にして、実行している。

このようにして交換した名刺が1万枚あるという。あなたは何枚ありますか。それと比較してみていただけば、驚嘆すべき数である。その1万枚の名刺の人に、暑中見舞と年賀状を欠かさず出すというのである。これも驚くべきことである。

ここの会社は非常に優秀で安定しています。その理由は、業界の違うところ7社からお仕事をもらっているからである。同じ業界からだと、けっして安定しているとはいえない。

この1万枚の名刺が威力を発揮する。経営でピンチになった時も、この1万枚の名簿をくって、これと思う人に相談する。いつも、これらの方が助け舟を出してくれたという。

1万人の方と会って、たったの7社が、お得意様になった。営業とはそういうものだ。1万分の7である。

H氏は私と名刺交換をした時も『おかげ様でまた私の宝が1枚増えました』とおっしゃったのである。

穴熊社長はダメである。会社の外に出て行って、お客さんを見つけてほしい。メシの種をどんどん引っ張ってほしい。最低1万人の宝を築いてほしい。