1.概要

経審における経営状況分析とは、建設業者の経営状態を決算書から分析します。決算書の数字が経営状況分析の評点に直結します。

経審は大きく2つに分かれます。一つは経営規模等であり、売上高、技術力、社会性評価などです。もう一つは、この経営状況分析です。

 

2.Y点の特徴

経営状況評点(Y点)をアップさせれば、他の同規模の建設業者よりもワンランク上の総合評定値(P点)を得ることが出来ます。

なぜならば、建設業者の90%以上を占める中小建設業者で、経営規模の各評点には、さほど差がつきにくいのです。それに対して、経営状況の評点は1,000点程度の差が出るからです。P点換算で200点程度の差が出ることになります。経営状況の評点をアップさせることにより、公共工事が受注しやすくなるという直接的なメリットがあります。

また、建設業者の現状は、建設需要の減少により完成工事高の大幅な上昇は見込めず、人件費の問題もあり、技術者の増員も困難で、技術力(Z点)も望めず、社会性等に関する評点も殆ど満点になっているという場合、経営状況評点、つまり決算書の内容が、そのまま綜合評定値(P点)の差につながります。

このように、経営状況評点(Y点)をアップするような対策をすれば、P点に好ましい影響を与えます。

 

3.経営改善のチャンス

経営状況の評点(Y点)をアップさせる対策は、収益性を向上させ、財務体質を改善して、経営の安定、発展へとつながる相乗効果を生みます。つまり、Y点の向上は、総合評定値(P点)のアップという効果だけでなく、経営改善のチャンスというです。

建設業は余剰金が大事です。無借金経営、ダム経営を目指してください。自ずからY点がアップし、P点もアップします。