利益剰余金とは、会社が智慧と汗の結晶で稼いだ利益から税金や配当などを支払った後の内部留保金です。創業から現在まで蓄積してきた合計額です。当然に多いほど良いことになります。「絶対的力量指標」として掲げれている2つ目の指標です。1つ目は、営業キャッシュフローです。

 

(算式は)

利益剰余金/1億円=利益剰余金の指標です。

 

 上限値は100億円(最も良い)で、下限値はマイナス3億円です。

 経営分析での寄与度は、4.4%で第8位です。

 分母が1億円ですので、1億円が基準になります。最高が100億円です。100億円の余剰金を創る会社になりましょう。創業からの内部留保金が100億円あれば、利益剰余金は満点になります。まさに最高のダム経営そのものです。

 反対に利益剰余金がマイナスということは、毎期の当期純利益が計上できていない状態であるか、あるいは、過去の繰越利益金を食い潰してしまった状態です。

 また、利益準備金、別途積立金などがあっても、これらの合計額以上に繰越利益剰余金がナイナスであった場合は、利益剰余金の評価はマイナスになります。

 利益剰余金は、長期的な智慧の経営でもって、毎期、確実に利益を上げ、税金を払い、蓄積していくしかありません。まさに、無借金経営、ダム経営の実践を続けていくことに尽きます。

 詳しくは、「アップ対策3(利益と納税についての考え方)」のところで述べます。