経営分析状況も期末に判断します。

期末の預金額が大きいことよりも、借入金残高が少ない方が、Y点が上がります。例えば、期末に預金額1億円、借入金5千万円とします。この状態のまま決算をするより、銀行さんと交渉していただいて、期末に5千万円の預金を取り崩して、借入金を返済してゼロ円にする方が、Y点がアップします。

もっとも、この方法は相手(銀行等)があることですから、難しい面もありますが、生き残りをかけた建設業界を考えるなら、難しいなんて言ってる場合ではありません。金額が大きいとY点もバカになりません。

極端な例ですが、期末に5千万円を返済して、翌日に戻しても良いのです。経営分析は期末で評価しますから、期末の状況がどんな風になっているかで判断します。合法的ですね。

現在の8指標を計算する時に、預金額を重視する指標がなくて、借入金を重視する指標が多いから、このようないびつな結果になってしまいます。

今の例でいきますと、借入金5千万を期末で返済しようと、返済しなくとも、純資産が5千万円です。(預金1億円-借入金5千円)会社の財産状態は同じですが、分析評価をするとY点が違ってきます。

まぁ、これも小手先の方法論ですが、1点や2点でランクが変わる時は、死活問題になりますからね。

もちろん、決算月までにお客様とよく話あって決定すべきことです。