『だれが私に言えるだろう』

この一編がポエムへの目覚めでした。詩を好きになった青春時代。

41TA0QgFR2L._SL500_20世紀ドイツの生んだ最高の詩人。
その詩は近代人の孤独と不安を、たぐいまれな美しいことばで歌っています。
生まれ故郷のプラハに根をおろすことなく、生涯をパリ、ロシア、イタリア、エジプトと放浪生活のうちに終えた方です。

高村光太郎賞を受賞された生野幸吉先生の翻訳もよかったのでしょう。当時、河出書房から記念出版された「リルケ詩集」。
定価260円(記念特価200円)。

高校2年生の9月頃だったと思います。写真入りで1ページ目に描かれていた詩が、『だれが私に言えるだろう』。

世の中に、こんな美しいことばで、こんなやさしいことばで、自分の気持を表してくれる人がいるのです。

張り付け状態になり、この歌だけは、若き時代の底辺の一部を築いてくれました。