「心の清らかさ」を判定するためには、2つの基準があるようです。

一つは、「自分自身に、ほんとうの意味での幸福感があるか」ということ。ほんとうの意味での幸福感とは何かというと、「心の安らぎ」と、「自分は他の人の役に立っている」という実感があるかどうかです。

これが最低限の幸福感だと思います。「心が安らいでいる」という感覚と、「自分が生きていることが、他の人にとって、よい意味を持ち、他の人に喜びを与えている」という実感、この主観的な幸福感が基準の一つでしょう。

もう一つの判定基準は、「自分の置かれている状況や環境、自分の生き方を客観的に見て、幸福と感じられるか」ということではないでしょうか。

客観的な物差しには、「みずからの過去を振り返ったとき、自分なりの尺度、自分の良心に基づいて判定して、満足と思えるか」ということでしょう。客観的に自分の過去を振り返り、心の清らかさを感じることができるかどうか。自分はいつ死んでも、恥じることはない、悔いはないという判断基準もあると思います。

2つの基準に照らして、自分を判定するならば、完全に落第であります。しかし、今のところ、この判断基準に出会えたことが、最高の幸福感です。