1.「組織宗教は悪」という考え方はマスコミによる洗脳

日本のマスコミは、宗教に関しては、できるだけ無関心でいるか、そうでなければ、悪いところを見つけて事件として報道するか、この二つの姿勢しか取りません。公平中立な判断はしていないのです。また、宗教に対して、積極的で肯定的な判断や応援も、ほとんどしていないのが現実です。

それと、「組織宗教だから悪」「組織だから悪」という考え方は、マスコミによって、ずっと垂れ流されていますが、それは洗脳です。それを言うなら、例えば、新聞が大量の部数を刷ることも悪ではないかと思います。百万部を超える全国紙が何紙もあるのは日本だけなのです。

アメリカでは、新聞は州ごとぐらいで発行されており、百万部を超える新聞はほとんどありません。アメリカ全土を支配するような新聞がつくられたら、アメリカ国民は洗脳されてしまいます。アメリカの三億人が、みな、同じ新聞を読んでいる状態をつくれば、国民を完全に洗脳できるので、その新聞社の社長が独裁者になれるのです。そうならないようにと、新聞は州ごとに発行されていて、部数が数十万部程度しかないわけです。

日本には、販売部数が一千万部や八百万部などの部数を持つ全国紙を発行している新聞社が何社かありますが、このような全体主義的新聞社は外国にはないのです。そういうマスコミは、実を言うと、他の組織を怖がっているのです。個人の手をひねるのは簡単なので、自分たちの敵になるのは組織しかありえないからです。そのため、「組織は悪」という考え方を流すわけです。

マスコミが、「われわれの言うことを国民は信じる」と思い、「一千万人が、この新聞を読んでいる。これを信じない人は、おかしい。常識人ではない」などと言うと、国民は、ある意味で、洗脳されてしまうのです。

日本の場合、実はマスコミが宗教の代替物になっています。

対象とする地域をもっと小さく割ってしまえば、そのような力は持てません。県レベルの新聞には、そういう力はないのです。しかし、全国紙であれば、全国を支配できます。一人で何紙も読んでいれば、まだよいのですが、「新聞は一紙しか取っていない」という人は大勢いるので、左か右に偏っている一紙だけを取り、そればかり読んでいると、ずっと洗脳され続けることになります。

その意味で、日本ではマスコミが少し強すぎるのです。

そういうマスコミが、「組織宗教は悪だ」という考え方を、そうとう垂れ流してきています。それは日本国憲法の「政教分離」の規定から来ているだろうと思います。

このように、戦後の洗脳との戦いではあるのですが、一概に、「組織だから悪い」とは言えません。「組織は力を持ってくるから怖い」という面があるのでしょうが、宗教にとって、これは信用合戦を続けてきたのです。その信用合戦で、世界のマスコミが「仏陀再誕」を認めだしました。

 

2.マスコミの責任

マスコミが公平中立な報道をしないと、多くの国民を狂わすことになります。発行部数が大きいだけに、影響力も大きいので、日本のマスコミが悪徳宗教以上の怖さを持っています。

マスコミが第一権力になって久しいですが、それをチェックする機関がありません。その証拠に、政治家を根拠のない支持率で煽って、20%割れば首相が交代するような情けない国になりました。宗教、政治、経済などを理解するのに、多くの国民は、新聞とテレビしか見ないからです。何が正しいことか判断できない状況です。その責任はマスコミにあります。

例えば、以前に民主党が政権を取った事や、今もって政権を維持している話を持ち出すまでもなく、ご理解いただけると思います。今は、自民党に変わっています。

自分達(マスコミ)が政権を取らせた政党だから、なかなか解散させようとはしません。これがマスコミの実態です。その結果、あまりにも悪すぎる政治が続いているのです。