得意先の名経営者の話です。

富は無限です。この地球には、宇宙には、富は無尽蔵にある。まさに富無限です。

その無限の富を、自ら引いてくる経営者と、自ら逃している経営者がいます。

 

「富、無限」と念じても、もちろん、そういう大きなものを受け取る志や器がなければ、豊かにはなれませんし、一方で、各人の努力や創意工夫の部分が必要であることも事実です。富は無限にあるから、同じように祈っても、経営者によって、その現れ方は違ってきます。それは、各経営者の生活態度や精進、考え方等に違いがあるからです。

想いは実現する。潜在意識に叩き込む。想いは必ず実現する。そういう神秘的な目を持っていてもよいのですが、経営には、非常に合理的な側面があります。

高度成長期には、「経営は、ごく当たり前にやっていれば、成功するものだ」という考えがありました。松下幸之助氏も、生前、時代によっては、「経営というものは、ごく自然に、天地自然の理のとおりにやっていれば、成功するのだ」と言っていました。

高度成長期で、毎年、何パーセントも成長している状態のときには、そういう、「ヘマをしなければ成長する」という面は確かにあったと思います。

そのように、「成長するのが当たり前」「成功するのが当たり前」という考え方もありますが、いわゆるゼロ成長期になると、そのなかで会社が成長していくのは、それほど簡単なことではないでしょう。現今の政治や経済の状況等を踏まえると、「それほど甘くない」と心得ておいたほうがよいと思います。

 

自分の会社は一生懸命に努力していても、周りの環境が悪化してくることは十分にありえます。そして、あっという間に、製品が売れなくなったり、返品が相次いだり、銀行がお金を貸してくれなくなったりするので、外部環境の変化に疎いと、真っ先に潰れる会社になってしまうこともあります。

したがって、「いつも追い風が吹いている」と思ってはなりません。

「富、無限」といっても、その裏には、やはり、「努力、無限」を実践されている経営者もいらっしゃいます。合言葉は「努力、無限」です。こういう経営者に、無限の富を引っ張る力があり、無限の富が降ってきます。現実に、毎期の決算書が億単位の黒字経営です。まさに、富無限です。