特に二代目や三代目に多いのですが、次のようなことがあるので、気をつけなくてはいけません。

一代で苦労して会社をつくった人が、「自分の子供には、もう少しよい勉強をさせよう」と思って、よい大学へ出し、一流企業に勤めさせたりする場合があります。

そうすると、超一流企業の百年企業の場合は、「福利厚生施設がきっちりと完備しており、土日には休みをきちんと取れ、定時に帰っても何も問題なく、定時以降も残る場合には残業手当がピシットと出る」というかたちになっているところが多いのです。

そのような会社に勤めていた二代目が、親の会社に跡継ぎで来ると、前の会社のやり方をそのままやってしまい、たちまち経営が傾いていくこともあります。

このあたりは気をつけなくてはいけないところなのです。高学歴の人や大企業経験者を採れば会社が発展するかといえば、意外にも、必ずしもそうとは言えない部分があるので、気をつけてください。

実践で経験してきたことの延長上に、ある程度、会社の将来を考えておかないと、失敗することがあります。

特に、大きな会社から移ってきた人には、経費先行型の考え方をしたり、予算がどこかから降ってくるように思ったりしている人が非常に多いのですが、そういう人は、「会社全体の巨大な予算は、いったいどこから出てきているか」ということがよく分からないので、自分のところの予算枠だけで物事を考え、仕事をするのです。

しかし、予算はどこかから降って湧いたりするわけではありません。赤字部門の場合には、財務部門が銀行から借りたお金や、利益を出している部分が稼いだお金を、割り当てで使わせていただいているのです。そういうことをトータルで見ている人がいるから、赤字部門であっても仕事をやれているだけなのです。