1.車庫の前面道路

一般貨物運送業(トラック運送)の基準では、車庫の出入口にあたる前面道路が公道の場合、「道路幅員証明」が求められます。又、前面道路が私道の場合でも、公道までの私道に関する「通行承諾書」も必要になり、その公道の幅員証明も求められます。基準では、「車両制限令に抵触しない」こととなっております。

 

2.車両制限令とは

道路法の特別法にあたるもので、道路の構造を保全し、交通の危険を防止するために必要とされる、車両についての制限を定めているものです。

その中のポイントになる条文は、下記のとおりです。

(幅の制限)

第五条  市街地を形成している区域(以下「市街地区域」という。)内の道路で、道路管理者が自動車の交通量がきわめて少ないと認めて指定したもの又は一方通行とされているものを通行する車両の幅は、当該道路の車道の幅員(歩道又は自転車歩行者道のいずれをも有しない道路で、その路肩の幅員が明らかでないもの又はその路肩の幅員の合計が一メートル未満(トンネル、橋又は高架の道路にあつては、〇・五メートル未満)のものにあつては、当該道路の路面の幅員から一メートル(トンネル、橋又は高架の道路にあつては、〇・五メートル)を減じたものとする。以下同じ。)から〇・五メートルを減じたものをこえないものでなければならない。

 市街地区域内の道路で前項に規定するもの以外のものを通行する車両の幅は、当該道路の車道の幅員から〇・五メートルを減じたものの二分の一をこえないものでなければならない。

 市街地区域内の駅前、繁華街等にある歩行者の多い道路で道路管理者が指定したものの歩道又は自転車歩行者道のいずれをも有しない区間を道路管理者が指定した時間内に通行する車両についての前二項の規定の適用については、第一項中「〇・五メートルを減じたもの」とあるのは「一メートルを減じたもの」と、第二項中「〇・五メートル」とあるのは「一・五メートル」とする。

 

3.前面道路の幅員と車両制限令の関係

つまり、市街地区域で、道路幅員が5.5 m 未満の道路では、

( 計算式 5.5 - 0.5 ÷ 2 = 2.5 m )

車両幅2.5 m の車両は通行できないことになります!

よって、車両制限令に抵触することになります。

しかし、市街地区域で、道路幅員が5.43 m の道路でも、

( 計算式 5.43 - 0.5 ÷ 2 = 2.465 m )

車両幅 2.46 m の車両であれば問題はありません!

例えば、予定している車両の最大幅が 2.05 m の場合であれば、

逆算で 4.6 m の道路幅員でOKだということです!

( 計算式 2.05 × 2 + 0.5 = 4.6 m )

 

4.ポイントは

1.予定する車庫の前面道路の幅員を確認する。

2.予定する車両の最大幅を確認する。

3.車両制限令の主なもの

○ 市街地区域で駅前・繁華街・歩行者が多い道路では

(道路幅員-1.5) ÷ 2 = 可能車両幅

○ 市街地区域の道路では

(道路幅員-0.5) ÷ 2 = 可能車両幅

○ 市街地区域外の道路では

道路幅員 ÷ 2 = 可能車両幅

 

5.結 論

市街地区域で、駅前とか繁華街、歩行者が多い道路では、厳しい条件が課されていて、道路幅員から1.5mを差引き、2で割った値が可能車両幅になります。

普通の市街地区域では、道路幅員から0.5mを差引き、2で割った値が可能車両幅になり、繁華街や駅前などに比べると緩和されています。

市街地区域以外の道路では、もっと緩和されており、単純に道路幅員を2で割った値が可能車両幅になります。