公共工事受注のための道具になっていないか?

ISOシステムの導入は、社内組織をシステム的に整備し、外には、顧客満足を、内には経営体質の強化・健全化をはかるなど、社会的評価を高めるためのものである。

つまり、経営全体のしくみを有効に機能させ、いわゆるシステム経営を行なうということが目的である。

しかしながら、ISO取得件数が増加した背景の一つには、入札参加の必須条件としてとらえ、取得が目的化している業者が増えてきたこともある。

はたして、ISOシステムとは、公共工事受注の道具にすぎないのか。今こそ、原点にもどって再検討すべきではないか。

本来の目的を達成するためのツールとして有効活用していくことが期待される。