経営者自身が企業の発展に充分に対応できず、頭が切り替わらないために、限界になることもあります。経営者の能力が限界に達しているのに、それが分からず、旧態依然としたやり方をいつまでもくり返していることが多いのです。

 発展したら発展したなりのやり方があります。経営者として、さらに発展するためには、新しい知識を仕入れて勉強しなければいけません。主として、自分の会社より一歩進んでいるレベルの組織、会社の研究をすることです。それによって未来が見えてきます。

 たとえば、従業員20人の会社があるならば、「従業員が50人の会社は、どのような仕事をしているのか。どのように組織を動かしているか」ということを研究すると、自分の会社の何年後かの未来が見えてきます。

 従業員が100人の会社であれば、「従業員が200人の会社、300人の会社、あるいは500人の会社はどうしているか」ということを、その規模に達する10年ぐらい前から研究しておくと、会社がちょうどそのレベルに達すころには、すでに準備ができているので大丈夫なのです。

 自分がもう一段スケールの大きな仕事をするために、人の使い方や組織のつくり方において、どうしなければいけないのかということを、考えていく必要があります。