未来のことを、できるだけ明るい目で見て、語るようにしましょう。
未来のことを明るく語っている60代、70代、80代の人を見ると、若い人たちも「素晴らしいな」と感じます。
「自分も、ああいうふうになりたいな」
「十年後、二十年後は、あのようでありたいな」
「お迎えが近くなっても、あんな元気で明るく生きられるというのは、うらやましいな。自分も、あのようでありたいな」
「そのように思ってくれるようになります」
これは一種の「さわやかな生き方」であると思います。
自分よりも若い人から、「あの人のようには、なりたくない」と思われるような生き方は、やはり「さわやか」ではありません。
けっこう、「ああいうふうにだけは、なりたくないな」などと言われているものです。そういうことは、目の前では言ってくれないので、本人は知らないのですが、本人がその場にいなくなったら言われています。
だから、「未来志向」で生きていたいものです。
「未来を明るいものとして見ましょう」
「未来は明るいと信じましょう」
「できるだけ物事の良い面を見ていきましょう」
「愚痴(ぐち)を減らしましょう」
人生の半ばを過ぎたら、こういう気持ちを持って生きてください。
それだけでも、まったく違います。
不思議なことに、まず、人気が出てきます。
他の人がほめてくれるようになります。
「何だか、あの人、とても頑張っているね」という感じで言われるようになります。
そうすると、それが「人生の浮力」になってきます。
「あの人、すごいね。よく頑張っているし、明るいね。年齢のわりに、よく未来を見つめているね」などと言われると、自分も力が湧いてきます。
そのような生き方をすることは、自分にとっても良いことです。
自分の愚痴を、ごみ箱に捨てるように投げ捨てたいところではあるでしょうが、そんなものは、たいてい「過去の遺物」です。
ごみというのは、使用済みの過去のものですから、こだわらないで「未来志向」でいきましょう。人生の半ばを過ぎたら、「未来志向」を心がけましょう。