過去の人生を振り返ってみたとき、かつて興味・関心をひかれたもののなかに、自分の才能があると思います。

 つまり、過去、興味・関心をひかれたもののなかに、別の職業をするために捨ててきたもの、あるいは、行わなかったものがあるでしょう。本当はもう少し勉強したかったのに、することができず、十分に開花しなかったものです。

 例えば、「本当は絵が好きだったのに、ほかの職業に就いたためにできなかった」「本当は音楽が好きだったのに、その道は捨ててしまった」「本当は小説を書きたかったが、まわりの人に『小説では食べていけない』と説得され、サラリーマン人生を定年まで続けてしまった」など、いろいろとあったと思います。

 しかし、人生において、「遅すぎる」ということはありません。今からでも、新たに出発することは、まだまだありえるわけです。

 私自身のことで恐縮ですが、学生時代には「小説家」や「詩人」になることが夢でした。しかし、23歳頃に「自分には才能がない」「小説では飯が食えない」と考え、小説家になる夢を諦めました。その後、行政書士に縁があり、行政書士として現在に至っています。

 ところが、小説家になるのは諦めたのですが、書くことが好きで、いつか、自分の本を出版する事だけは諦めらずに現在まで来ました。息子に「世界一あきらめの悪い男」と言われながらも、エッセイや「社長の応援歌」などの応援歌シリーズをHPに綴って来ました。

 文章の上手下手は別として、やはり好きなことをするには何のためらいもありませんし、好きでやっていますので何のストレスも貯まりません。むしろ、良い気分で文章を綴っています。最低、三日ごとに一記事を書いています。

 A4用紙に千字前後の記事が百個できれば、十万字になりますので、本の出版が出来る字数になります。ほぼ十年近く、応援歌シリーズを書いてきましたので、相当な量になりました。特に得意先の社長に向けた「社長の応援歌」の記事をベイスにして、章立てを考えて、目次を作成し、まえがき、あとがきを付け足して、本らしく作成しました。これが、「儲かりまっか。建設業繁栄の応援歌」というタイトルで、出版が決まりました。ご覧になってください。「儲かりまっか。建設業繁栄の応援歌」を発売 | 【日本橋出版】商業出版 – 東京の出版社 (nihonbashi-pub.co.jp)

 職業は行政書士で生計を立てていますが、書くことが好きで、本の出版だけは諦めずに今日まで来ました。私の場合は、本の出版ですが、冒頭に述べましたように、何でも良いと思います。若い頃に興味・関心をひかれたものが良いのではないでしょうか。好きなことは長続きします。

 健康の事を考えると、野菜や果物作りでも、庭いじりでも良いと思います。私の場合は、ギターも多少弾きますので、作曲や作詞にチャレンジしても面白いと思います。

 老後は、健康に留意されて、興味・関心をひかれたものに再チャレンジしましょう。