以前から当事務所のスタッフから注意されていた事ですが、私は「お客さんの話をじっくりと聴かず、すぐに自分の話ばかりする」という事です。お客さんが話かけようとされているのに、それを制して自分の話ばかりするという最大の欠点があります。
自分では分かっているつもりでしたが、実は全く分かっていない情けない自分がいました。
D・カーネギーの「人を動かす」を久しぶりに読み返していました。
第二部第四章「聞き手にまわる」の箇所で、自分の過ちを改めて思い知らされました。自分は知識として「聞き手にまわる」という事を知っているだけで、まさに「論語読みの論語知らず」でした。恥ずかしい限りです。今まで、理屈だけ知っていて、行動し実践し、真剣に自分を変えようともしなかった。習慣になるまで実践し続けてきませんでした。これが私の欠点です。
改めて「聞き手にまわる」という箇所を再読してから、妻にその話をしたら、「あなたの一番悪いところです。お客さんの話を最後まで聴こうとしない悪いくせがあります」と、今朝も妻から指摘されました。
しかし、これからは「人の話を聴こう」「聴き上手になろう」「聴く耳を持とう」「聞き手にまわろう」と潜在意識に徹底的に刻みこんでいこうと決心しました。決意し、行動に移し、実践していきます。習慣になるまで、がんばろうと思います。三日坊主にならないように、毎晩、眠る前に「聞き手にまわろう」を唱えることにしました。
「聞き手にまわる」箇所の一部を引用します。
「自分のことだけしか考えない人間は、教養のない人間である。たとえ、どれほど教育を受けても、教養が身につかない人間である」
「話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない」
「相手が喜んで答えるような質問をすることだ。相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ」と述べています。
また、「人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、次の条項を守るにかぎる」と、4つの反対的な考え方を示されています。
一 相手の話を、決して長くは聞かない。
一 終始自分のことだけをしゃべる。
一 相手が話している間に、何か意見があれば、すぐに相手の話をさえぎる。
一 相手はこちらよりも頭の回転が鈍い。そんな人間のくだらんおしゃべりをいつまでも聞いている必要はない。話の途中で遠慮なく口をはさむ。
きょうは、いい勉強になりました。「聞き手にまわる」を実践し続け習慣化していきます。