あの人にあんなにしてやった。こんなにもお世話をしてあげた。これは良いことです。すばらしいことです。多くの方に喜んでもらえることほど、自分が幸せになる。自分が豊かになる。至福の時を得ることができます。

 しかし、見返りを求めてはならない。見返りを求めたなら、その心は、その愛は死ぬ。与えきりの愛で良いではありませんか。

見返りを求めると言うことは、自分の心の中に、お礼を言ってもらって当たり前、お返しをいただいて当然という、その程度の幸福感しか持っていないということです。

 いつも、圧倒的善念を持っていれば、屈託なく、最高の幸せを自分の心に蓄積できる。いつも、さわやかなで朗らかな、大らかな心を保てます。

 与える愛こそ、最高の愛である。悪口や怒り、人を罵倒することは簡単で、誰にもできる。その時に、本当に人間としての喜びを感じることができるでしょうか。感じないはずです。嬉しくないはずです。

 相手の幸福を祈った時に、多くの方の幸せを思う時に、心の底から喜びが溢れだす。自分も幸福に満たされるはずです。人間はそのようにできています。なぜならば、そのように仏神が人間に与えてくださった宝物だから。この宝物を自分だけのものにしてはいけない。

 だからこそ、いつも、圧倒的善念を忘れないようにしています。