昇幹夫氏の「笑いは心と脳の処方せん(二見書房)」からの引用です。

「松下幸之助さんも、『お客様におつけする景品のうちで一番大切なもの、それは笑顔です』とおしゃっていました。商売は笑売。笑顔こそ営業の基本とわかっている人は、さすがいうことが違いますね」。

 また、デール・カーネギーの「人を動かす(山口博訳)創元社」の書籍に、「クリスマスの笑顔」という、ニューヨークにあるデパートが出した、クリスマスセール期間中の広告も紹介されています。すばらしい広告だと思いませんか。個人的には、最後の三行が最高だと感じました。笑顔の大切さを教えてくださいます。

 

      クリスマスの笑顔

 

  元手がいらない。しかも、利益は莫大。

  与えても減らず、与えられたももは豊かになる。

  一瞬のあいだ見せれば、その記憶は永久につづく。

  どんな金持ちもこれなしでは暮らせない。

  どんな貧乏人もこれによって豊かになる。

  家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。

  友情の合言葉。

  つかれたものにとっては休養、

  失意の人にとっては光明、

  悲しむものにとっては太陽、

  悩めるものにとっては自然の解毒剤となる。

  買うことも、強要することも、

  借りることも、盗むこともできない。

  無償で与えてはじめて値打ちが出る。

 

  クリスマス・セールでつかれきった店員のうちに、

  これをお見せしないものがございました節は、

  おそれいりますが、お客さまのぶんをお見せ願いたいと存じます。

  笑顔を使いきった人間ほど、

  笑顔を必要とするものはございません。