肉体などに障害を持っている、ハンディを背負った子どもや、そういう子どもを持つ親たちに、何かアドバイスと思って書いています。

 

 私の娘もダウン症候群という知的障害を持って生まれてきました。女の子で、佳世ちゃんといいます。毎日明るく生きています。私たち夫婦に幸せをいっぱい与えてくれている光の天使です。長い人生の中で、辛いと思った事は一度だけです。娘が生まれた時に、妻は娘と一緒に自殺を考えたと言います。

 

「俺も一緒に、佳世ちゃんを可愛く育てていこう!」。その一言で、自殺する事なく46年の歳月が流れました。

 

 人生は今世限りではなく、誰もが、この世に何度も生まれ変わってきています。しかも、生まれ変わる際には、順調な人生ばかりを選ぶわけにはいきません。それでは魂の勉強にならないからです。そのため、ときには、いろいろと極端な経験もすることになります。

 

 人間は、数多くの転生のなかで、一回ぐらいは、肉体のどこかが不自由な姿で生まれてきます。「人間として普通の姿であることが、どれほど幸福か」ということを知るために、肉体的に不自由な環境が用意されるのです。

 誰どもが必ず、どこかで一度はそれを経験します。そして、いま、その段階にある人たちもいるわけです。

 

 もちろん、障害には、特に魂修行的には予定はなかったのに、事故や病気などの後天的要因によって生じるものもあります。しかし、人生計画というものは一直線ではなく、ある程度の幅があり、人間はそのなかで生きていくようになっています。

 

 何らかの障害がある人にとっての基本は、「障害を言い訳の材料にしない」ということです。障害があっても、それをむしろプラスに変えていく生き方が大事です。言い訳のみの人生を生きても、絶対に本人のプラスにはなりません。それだけは間違いありません。

 

 したがって、障害のある子どもには、「あなたは素晴らしい人生を生きるために選ばれた人なのですよ。マイナスのスタートになるけれども、逆境をバネとして生き、道を切り開けば、素晴らしい人生を生きられるのだよ」と教えてあげてください。

 

 どこか具合が悪くても、そればかり考えていては、しかたがありません。むしろ、積極的な生き方を展開することに情熱を注いだほうが、人生を終わる時点では絶対に得なのです。

 

 人間は二つのことを同時には考えられません。この特性を使って、「よいほうに、よいほうに」と物事を考えていってください。

 

 自分の子どもが何かの障害を持っていたとしても、決して落胆してはいけません。「ハンディがあるからこそ、あなたは頑張れるのだよ」という話を子どもにしてあげてください。

 

 人生はいろいろなあやがあって、でき上っているのですが、ハンディのあることが不幸だとは決して言えないのです。

 

 人によってスタートラインが違うのは、ある程度、しかたがありません。しかし、どのスタートラインから始めたとしても、そこからどれだけ進んだか、どれだけ頑張ったかが測られるのです。

 

 ある人は、「五体満足で、頭もよく、大富豪の家に生まれた」という条件でスタートし、どこまで進めるか測られます。また、ある日人は、非常な逆境からスタートし、どこまで進めるか測られます。

 

 そう思えば、困難を切り抜けることができると思います。つらいこともあるでしょうが、そういうときのために光明思想もあるのです。

 

 最後に、肉体的には障害があっても、霊的には完全であることを忘れないでください。実在界に帰天したあとは、自由自在です。そのときに、人生の問題集の意味を悟る人もいます。