得意先のN社長さんから、「圧倒的善念」という言葉を教えていただきました。言葉というより、お客さんも、社長さんも、従業員さんも、協力会社も幸せになるというお話です。

 N社長さんは、おっしゃいました。

「あの人にあんなにしてやった。こんなにもお世話をしてあげた。これは良いことです。すばらしいことです。多くの方に喜んでもらえることほど、自分が幸せになります。自分が豊かになります。至福の時を得ることができます」

「しかし、見返りを求めてはいけません。見返りを求めたら、その心は死にます。与えきりの愛で良いではありませんか」

「見返りを求めると言うことは、自分の心の中に、お礼を言ってもらって当たり前、お返しをいただいて当然という、その程度の幸福感しか持っていないということです」

 ぐさりと、私の心に刺さりました。まるで自分の事を言われているようでした。「その程度の幸福感しか持っていない」情けない自分でした。以来、見返りを求めない自分に変身しようと決心し努力をしましたが、すぐに心の底から出てきます。潜在意識の勉強を本格的に始めるようになってから、見返りを求める心は少しずつ消えていきました。

「いつも、圧倒的善念を持っていれば、屈託なく、最高の幸せを自分の心に蓄積できます。いつも、さわやかなで朗らかな、大らかな心を保てます」

「与える愛こそ、最高の愛です。悪口や怒り、人を罵倒することは簡単で誰にもできます。その時に、本当に人間としての喜びを感じることができるでしょうか。感じないはずです。嬉しくないはずです」

「相手の幸福を祈った時に、多くの方の幸せを思う時に、心の底から喜びが溢れだします。自分も幸福に満たされるはずです。人間はそのようにできています。なぜならば、そのように仏様、神様が人間に与えてくださった宝物だからです」

 N社長さんは、いつも「圧倒的善念」で持って、300名を超える従業員さんに接しておられます。N社長は、「圧倒的善念」を淡々と推し進められています。