夫婦の仲が悪い。いつも妻とつれ違い。みかけだけの夫婦状態にある時に、子供は病気や怪我をします。交通事故で尊い命を失うことも、その一例です。

起業家で成功している人の反対側には、こうした葛藤が多くあります。会社が発展すればするほど、妻との不和が生じ、最悪の場合は不倫に陥り、離婚に発展します。その犠牲役を子供が演じます。子供が奇怪な病気になったり、突然死をすれば、両親である夫と妻は、子供を介して、それぞれの絆を取り戻そうとします。夫婦が和解できるチャンスでもあります。

子供は、両親の心を言葉でなく、波動で感じ取ります。夫婦の仲が悪く、表面的にいくら繕っても、子供に嘘をつくことができません。その悪い波動を感じ、病気になり、本当の夫婦愛を取り戻すべく、よい子になったり、悪い子になったりします。2人の子供がいれば、一人は優等生のよい子になり、もう一人は大病になり、両親の絆を良い方向に導いてくれます。

だから、子供の病気は、夫婦の絆を取り戻すための、赤信号だと思ってください。家庭サービスという言葉がありますが、非常に大事なことです。妻と同じ時間を過ごす。子供たちと同じ空間を保つ。それがなければ、家庭や妻との距離が大きくなり、やがて家庭崩壊につながります。

会社経営も家庭も全く同じことです。全く同じだけの価値があります。全く同じ作用、反作用で事件が起こるべくして起こります。たとえ、片方で莫大なお金をつかんでも、片方で失うものは大きく、その代償はお金にかえることはできません。時には、取り返しがつかないほど、人間にとって一番大事なものを失うことさえあります。

会社経営と家庭を両立させてこそ、愛ある経営者です。身の丈にあった会社経営と家庭ユートピアが幸福をもたらしてくれます。

時には、ものすごい勢いで仕事に没頭する時期がありますが、けっして家庭を忘れてはいけません。妻や子供たちのために猛烈に働きますが、行き過ぎた仕事や会社経営は、失うものも大きいことを知ってください。