「小さな政府を目指す」という基本的な考え方からいっても、警察や軍隊、消防、こういうものについては、やはりなくせません。これは基本的には、最後まで残る部分です。
その上で、「民間でやれることについては民間に任せる」というのが、「小さな政府」の基本的な方針だと考えます。
「許認可行政がずっと権限を張っていて、それが、根本的にこの国の経済発展を止めている」と考えられます。
私は行政書士ですから、許認可行政が少なくなれば、行政書士業務が減少し、同業者から怒りを受けそうですが、そういう意味ではなく、民間でやっても全然困らないものがたくさんあります。市場で競争がある以上、内容に問題があれば、そこは潰れ、淘汰されていきます。許認可をしなくても潰れるものは潰れるので、悪いものは潰れ、良いものは発展していきます。そのへんのところでは、行政側は、持っている権限を手放さなくてはいけないと思います。
「認めてやる代わりに補助金を出す」というようなことばかりやっているから、いつまでたっても実際のニーズに応えられないでいます。
民間の力を最大限に活かすようなやり方にシフトしていけば、「小さな政府」の実現も早くなるのではないでしょうか。