律ちゃんが、以前から絵を描(か)いている。上手といえば上手。下手といえば下手。素人の私から見たら、やっぱり上手なのかもしれない。
妻のことを「律ちゃん」と呼んでいる。恋愛時代から、いつも律ちゃんと言い続けてきた。彼女の作品に「金閣寺」がある。それも雪の金閣寺。私は密かに、上手く描けた力作だと思っている。事務所の応接間に飾ってあるが、誰も妻の絵だと思っていない。本職が描いた作品と間違えられる。
時は室町時代、1397年。三代将軍、足利義満が京都の北山に建てた別荘である。
金閣寺は3階建。1階は公家生活から生まれた寝殿造、2階は武家生活に用いられた書院造、3階は禅宗ふうの仏間である。柱や壁は、すべて金箔がはられている。
ちなみに、東山にある銀閣寺は2階建。1階は書院造で普段の生活をする場所、2階は禅宗の仏殿である。金閣寺より約100年後の1482年に、足利義政が建てた別荘である。
その金閣寺に、あした行く予定である。妻と娘と私、そして息子夫婦。京都に決まった理由は、律ちゃんが京都ファンだから。あいちゃんも京都が好きらしい。湯豆腐も好きと言っていた。あいちゃんは息子の嫁さん。
さて、京都の町で、サプライズがおこるかもしれない? お楽しみに!