成功者に共通している一つに、魅力的な人が多いように思います。私も魅力的な人間になりたくて、日々、努力していますが、なかなか魅力的な人間になれません。
それでは、魅力的な人とは、どのような人でしょうか。
真っ先に浮かぶのは、「人を惹きつけるような性格の持ち主」の人でしょう。その一つは、「実力のある人」でしょう。やはり、「能力の高い人」や「よく努力して蓄積のある人」など、とにかく、他の人々をリードしていけるような才能を持った人でしょう。そういう人が実力のある人だと思います。
また、「明るい性格の人」でしょう。どんなに頭のよい人であっても、性格が陰気でジメジメしていたら、人は寄ってきませんし、その人と一緒に仕事をして成功する感じもありません。明るく、笑顔で、いきいきとして、生命感が躍動するような人間であってこそ、魅力を感じるのではないでしょうか。
さらには、「優しさ」だと思います。小さな子供でさえ、優しい人を見ると、サッと集まってきます。その人が優しいかどうか本能的に分かるようです。
多くの人々を集めて、一つの事業をしようとするならば、あるいは、大きな仕事を成功させようとするならば、優しさが必要です。その優しさとは、決して、飴玉のような甘い優しさではなく、「多くの人々を包摂する」ような、包容力にも似た優しさだと思います。
「包容力のない人間が人々の上に立つ」ということは、ある意味において、とても悲劇的なことです。その人が、たとえ才能が溢れていたとしても、たとえ、頭がよく、経験が豊富であったとしても、人々の上に立つ人間としても器が小さければ、すなわち狭量であったならば、それが悲劇を生むことになります。
そういう人は、優秀な頭脳を使い、まるで鋭利なカミソリで他人の欠点を切り裂くようなことをしがちです。また、言葉の刃によって人を突き刺すようなこともよくしてしまいます。
このように、包容力も大事です。
包容力のある人は、仕事のなかで、少々の間違いを犯したとしても、他の人々から許しを受けることになります。ところが、包容力がない人が仕事上でミスをおかした場合には、他の人々から、ここぞとばかりに責め苛まれことになります。
実は、包容力のあるなしが、人間関係における成功・失敗につながること多いです。それゆえに、包容力という名の優しさを持つことが大事になってきます。
包容力の根底には、「愛の気持ち」と「他の人を理解する心」があると考えます。
愛の気持ちとは、他の人々に与えようとする心でしょう。「何か自分にできることがあれば、してあげよう」という心です。
また、他の人を理解する心とは、「人々の心の動きや心のひだを理解しよう」という心でしょう。「相手の立場に立って、その心を分かろう」という心です。こうした「愛と理解」の心があってこそ、包容力は大きく成長していくのではないでしょうか。
実力のある人、明るい人、包容力という名の優しさがある人が、魅力ある人といえそうです。
繁栄発展されている得意先の社長さんには、包容力のある方が多いように思います。だからこそ、多くの従業員の方が社長についていかれるのだと思います。良き社長さんから、いつも教えられることばかりで、良い勉強をさせてもらっています。感謝に堪えません。