お金そのものは、善でも悪でもありません。お金を持っている人、お金を遣う人の気持ち次第で、お金は善にも悪にも変化します。そして、お金に感謝される方は、お金に困らない人だと思います。だから、お金さんと仲良しになってください。

 運送業等の仕事を頂戴し、後日、得意先様からお金をいただきます。その時に、もちろん、得意先様にも感謝いたします。同時に、お金さんにも「ありがとう」とお礼を言います。

 また、買い物をした時、コーヒーを飲んだ時、旅行に行った時など、お金を遣う時にも、お金さんに「ありがとう」を言います。「このお金で幸せになってください。また、子どもを産んで帰ってきてくださいね」と付け加えます。

 給料を支払う時も、スタッフに感謝しながら、お金さんに「ありがとう」を言います。そのお金は巡り巡って、スタッフを中心に家庭内で喜びや幸せを膨らませてくれます。ありがたい、お金の魅力です。

 もうすぐ確定申告の時期ですが、税金を支払う時も、お役人さんに感謝しながら、お金さん「ありがとう」といいます。この税金で、微力ながら公共施設等に役立っています。日本国民の方が便利さを共有できているわけです。税金もお金の遣い方の一つだと考えています。

 ところで「ありがとう」は、神さまに届く言葉らしいです。

 小林正観氏の「人生が全部うまくいく『ありがとう』の不思議な力(三笠書房)」に書かれていました。日本語の「ありがとう」は、元々、ありえないことが起きたときに、神様を褒め称え、賞賛する言葉として使われていたそうです。人間に対して使われるようになったのは、室町時代以降のこと。つまり、「ありがとう」は、口にした瞬間に神様が聞いてくださり、ちゃんと神様に届いているんです。

 だから、お金さんに「ありがとう」と言える方は素晴らしい。そういう方は、お金に困らない方だと思います。