お金持ちの共通点として、自分の勉強のために、真っ先にお金を遣われています。勉強といっても、学校のような勉強ではなく、事業を発展させるような勉強が多いです。
自動車はガソリンなしでは動きません。携帯電話も充電しないと使えません。人間も同じだと思います。人間の充電は、本を読んで知識を増やしたり、セミナーに参加して経営に役立てたりします。中には何百万円もするセミナーに惜しみなくお金を遣う方もいらっしゃいます。こういう方にお金持ちが多いのも事実です。
得意先のA社長も、ご自分を向上させるものや、経営されている会社が発展させるものには、惜しみなくお金を遣われます。従業員の資格取得や研修会の参加費用も奨励されていて、みごとなほど、福利厚生にお金を遣われます。
これらはみな、車のガソリンみたいなもので、会社の繁栄にもつながりますし、従業員ご本人の向上にもつながります。たとえ、その方がその会社を辞められても、どこかで必ず役立ち、その喜びと感謝の心は、巡り巡って、その会社に戻ってきます。不思議ですが、善の循環です。
どこに一番、お金をかけるか。よき経営者は心得ていらっしゃいます。また、お金持ちの共通点だと考えます。個人的な話で恐縮ですが、私も本の虫で、本に費やすお金は尋常ではありません。但し、今のところ、お金持ちではありませんが、近い将来に必ずお金持ちになれると確信しています。どの程度のお金持ちか分かりませんが、自分の努力に比例した形で、自分に相応しいお金持ちになると思っています。
A社長の話に戻りますが、A社長の素晴らしいところは、自分より若い方や、幼い小学生からも積極的に学ばれます。自分より偉い人や尊敬する人からは学びやすいですが、A社長のような方は少ないと思います。このような経営者に共通していることは、会社の業績もすこぶる良いということです。行政書士を開業して40年を越えましたが、どのような方にも耳を傾けられる社長の会社は、順調に繁栄発展しています。もちろん、社長もお金持ちの方が多いです。
セミナーや書籍からの知識だけではなく、どのような方からも学ばれる方は、誰かの口を通じて、その方が求められている答えがもらえるのでしょうね。まこと不思議ですが、多くの得意先の社長を見るにつけ、そのように思います。
一番大事なところに、惜しみなくお金を遣う。それは、ご自分を向上させるもの、会社の繁栄発展につながるもの、健康な体になるもの、家族の幸せになるもの。まだまだ他にもあると思いますが、非常に大切なことではないでしょうか。これがお金に愛される一つであり、やがては、違った形でお金が生むと考えます。巡り巡って、その方のところにお金が何倍にもなって戻ってくるでしょう。