一般貨物運送業の許可申請を提出すると、法令試験の案内用紙が、陸運事務所から発行されます。それに従って、法令試験の申込を近畿運輸局へFAXで送信します。通常、近畿運輸局では、1月、3月、5月、9月、11月の奇数月に法令試験が実施されています。令和3年4月現在の情報です。例えば、4月25日に許可申請書を提出すると、5月中旬頃に法令試験が実施されます。以下に概略を載せておきます。

1.受験者

受験者は1名のみとし、申請者が個人である場合は申請者本人、申請者が法人の場合は、事業に専従する役員とする。

 

2.法令試験の実施方法

⑴ 法令試験は、隔月で実施する。1月、3月、5月、7月、9月、11月。

⑵ 初回の法令試験は、原則として許可申請書を受理した月の翌月以降に実施することとし、法定試験の実施予定日の前までに、別紙により申請者あてに通知する。

⑶ 法令試験を実施した結果、合格基準に達しない場合は、翌々月に1回限り再度の法令試験を受験でき、⑵に準じて再度通知する。

⑷ 再試験において合格点に達しない場合は、却下処分とする。ただし、当該申請についての取下げの願い出があった場合は、この限りではない。

 

3.受験者の確認等

当該申請に係る受験者は、本人確認できる運転免許証、パスポート等を提示すること。

 

4.出題範囲及び設問形式等

⑴ 出題の範囲(以下の法令等については、法令試験の実施日において施行されている内容から出題する)

① 貨物自動車運送事業法

② 貨物自動車運送事業法施行規則

③ 貨物自動車運送事業輸送安全規則

④ 貨物自動車運送事業報告規則

⑤ 自動車事故報告規則

⑥ 道路運送法

⑦ 道路運送車両法

⑧ 道路交通法

⑨ 労働基準法

⑩ 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準

(平成元年2月9日 労働省告示第7号)

⑪ 労働安全衛生法

⑫ 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律

⑬ 下請代金支払遅延等防止法

⑵ 設問形式

〇×方式及び語群選択方式とする。

⑶ 出題数

30問

⑷ 合格基準

出題数の8割以上とする。

⑸ 試験時間

50分とする。

 

5.その他

⑴ 参考資料等の持ち込みは不可とする。ただし、関係法令等の条文が記載された条文集を配布する。(当該資料は書き込み不可。試験終了後に回収)

⑵ 試験当日、受験者は筆記用具を持参すること。

 

6.過去問と解答

近畿運輸局のホームページに掲載されています。当事務所でも紙ベースで保管しておりますので、ご利用の方は申出ください。

 

7.過去の合格率

試験年月 受験者数 合格者数 合格率 過去問
令和2年7月 58 46 79.3%
令和2年9月 49 30 61.1%
令和2年11月 62 46 74.2%
令和3年1月 52 36 69.2%
令和3年3月 49 39 79.6%