経営の神様、松下幸之助さんのお話です。

 松下政経塾の塾生が尋ねました。

「なぜ、掃除をしなければならないのでしょうか」

「身近なところもきれいにできない奴に、天下の掃除ができるか!」

 また、ある塾生が聞きました。

「幸せって何でしょうか」

「君、食べるものはあるのか」

「はい」

「寝るところはあるのか」

「はい」

「それで感謝できなくてどうする。充分幸せではないか」

 

 ダム経営を実践された松下幸之助さん。お金のダム、人材のダム、信用のダム、人格のダムを徹底された経営の神様です。掃除のこと、食べることや寝ることへの感謝も説かれています。

 きれいに掃除されていない家や会社では、心も体も不健康になりそうです。掃除、食事、睡眠、どれも日常生活に欠かすことができないものばかりです。

 掃除を自らすれば、不思議ですが謙虚になれます。食事や睡眠に感謝すれば健康な体を創ってくれます。人は謙虚さと感謝を往々にして忘れがちですが、この言葉は、健康になるミラクルパワーを与えてくれます。