人間関係がうまくいかなくなってきたときには、原点に帰り、初心に戻って、自分を厳しく見つめ直す必要があります。
人間の価値は能力だけで決まりません。もっと幅広い、さまざまな要素があります。たいていは、相手を一面的に評価していて、何かの面だけを取り上げ、「駄目だ」と言っているはずです。
人間関係でつまずきが起きてきたら、粗探しをやめて、相手の長所を認め、相手をほめる気持ちを持つことです。それを口に出して言うことができないならば、心のなかで思うことです。
そうすると、相手のほうも、ちょうど同じ時期に同じようなことを始めます。これは不思議なぐらい符号しているので、やってみるとよいでしょう。必ずそうなります。
相手を悪く言う場合、それは、たいてい、隠された能力自慢であることが多いのです。結局、「自分は、こんなにできるのだ」という自慢、隠れたかたちでの能力自慢なのです。
それが、他人とぶつかっている原因なので、それを横において、「もう少し相手のよいところを見よう」という寛容な心を持つことです。