Value Engineering(バリュー エンジニアリング)とは、建造物の目的・機能・品質を損なうことなく、最低コストで実現するために建造物に要求される諸機能を分析し、実現手段を改善していく組織活動です。
「価値分析」ともいいます。

 VE方式は、多様な入札・契約方式の一種です。
 契約で規定された施工費用、または供用期間中の維持費の節減方法について、建設業者のVE提案によって業種選定をする方式をいいます。

1.入札時VE方式
 入札段階で、発注者側が設計図書で明示した標準的な施工方法等について、入札参加希望者から施工方法等に関する提案を募集します。
 民間の技術開発を積極的に活用することで、建設コストの縮減をはかる方式です。

2.契約後VE方式
 落札後の方式です。発注者から配布された設計図書に定める工事の目的物の機能、性能等を低下させることなく、コストを低減できる工事材料、施工方法等について、落札業者がVE提案し、請負契約締結後に実際にすること。
 また、コスト低減分の5割程度は提案した受注業者に還元されることなどが特色です。