○ 契約は対等な立場における合意のもとで

適正な元請下請関係の構築のためには、個々の下請契約が各々の対等な立場における合意に基づいて締結される必要があります。

また、下請契約が不明確なままで建設工事が施工されると、下請契約の当事者間で様々な紛争をまき起こすこととなります。

そこで、下請契約の締結に際し遵守しなければならない事項をあげました。

1.見積依頼は、工事内容、工期等の契約内容をできる限り具体的に提示して行わなければならない。

2.下請負人が見積を行うに足りる期間を設けなければならない。

3.建設工事の見積書は「工事の種別」ごとに「経費の内訳」が明らかとなったものでなければならない。

4.自己の取引上の地位を不当に利用し、通常必要と認められる原価に満たない金額で請負契約を締結してはならない。

5.下請契約の締結に当たっては、契約の内容を明示した適正な契約書を作成し、元請下請の双方が相互に交付しなければならない。

6.下請契約の締結後に、自己の取引上の地位を不当に利用して、使用資材等の購入を強制し、請負人の利益を害してはならない。