経済小説家、城山三郎さんが孫に送った一枚の紙である。人間関係に悩んでいた孫(井上裕子さん)に、黙って渡したという。

鈍・・・・・人間関係に気を使わない

鈍・・・・・まわりが何を言おうと気にしない

楽・・・・・そうすればどんどん気が楽になり、楽しくなります  祖父

彼女は、その言葉にどれだけ救われたことか。多くの励ましの言葉をかけられるよりも、その一枚の紙に記された短い言葉に溢れるほどの愛情を感じた。