相続税の基本的な節税対策は、生前贈与や特例制度の活用などで課税対象財産を減らし、合法的に税負担を軽減することです。

 相続税は、亡くなった方の遺産が基礎控除額「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超える場合に課税されます。節税対策の基本は、課税対象となる財産を減らすことと、特例や控除を活用することですね。

 主な節税対策は次のとおりです。

 

1.生前贈与の活用

 年間110万円までの暦年贈与は非課税で、長期的に子や孫に資産を移転できます。

 

2.相続時精算課税制度の利用

 相続時精算課税制度を利用すると、2,500万円までは非課税で贈与可能です。2,500万円までなら贈与時には、贈与税が課税されない制度です。

 しかし、相続時に亡くなった方の遺産が基礎控除額「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超える場合には、相続時清算課税制度を利用して贈与した遺産も含め、相続税の計算をしますので、相続時に課税される場合があります。

 注意点として、相続開始前3~7年以内の贈与は相続財産に加算されるため、計画的な贈与が重要です。 相続時精算課税制度を上手に利用しましょう。

 

3.生命保険の非課税枠

 相続時の生命保険金は「500万円×法定相続人の数」まで非課税となり、相続税対策として有効です。上記の基礎控除額「3,000万円+600万円×法定相続人の数」の控除額とは別に非課税枠となります。

 

4.配偶者の税額軽減

 配偶者が取得する財産は1億6,000万円または法定相続分まで非課税となり、相続税負担を大幅に軽減できます。

 

5.小規模宅地等の特例

 自宅や事業用不動産を相続する場合、土地の評価額を最大80%まで減額可能です 。

 詳しくは、「小規模宅地等の特例」の記事をご覧ください。

 

6.不動産や家族信託の活用

 不動産の評価額を下げる工夫や、家族信託を活用して資産管理と相続税対策を両立できます。

7.教育資金の一括贈与

 教育資金として贈与する場合、一定額まで非課税で贈与可能です

 

8.まとめ

 相続税の節税は、生前贈与や特例制度の活用、非課税枠の利用などを組み合わせることで、将来の税負担を大幅に軽減できます。早めに計画を立て、専門家と相談しながら実行することが重要です。