中学時代に技術家庭を担当されていた池田先生から教わったことです。

知っていることを勉強しなくてもよい。知らないことをしっかりと勉強しなさい。試験の問題も同じこと。知っている問題か知らない問題の2種類しか出ないので、知らないことに時間をかけるべきである。当たり前のことであるが、知っている問題ばかりを得意がってやっている生徒が多すぎる。知らない問題にどんな風に対処するか、未知の問題を考えるところに勉強の価値があり、考える力がついてきます。

こんな内容のことを、いつも力説されていました。その先生は技術家庭以外にも、数学、英語、理科、社会、体育も教えておられた。勉強の仕方が非常に上手だったのでしょう。いつも、的を得た授業をされていましたので、とても理解しやすかったことを覚えています。

私自身は勉強を徹底的にやったことはありませんが、この教えだけは忠実に守ってきました。守り過ぎて、知っている問題をおろそかにして減点されたケースが多々ありますが~。

この勉強方法の真意は、基礎をおろそかにしても良いという意味ではなく、むしろ、基礎は徹底的に体で覚えるところまでやって、あとは知らない問題にどんどんチャレンジしていく。理解していることや簡単に解ける問題は時間をかけず、知らないことに時間をかけた勉強の仕方が、効率がよくて、本当の力がついてくるということでしょうか。