断熱効果は土壁の20倍。冬あたたかく、夏涼しい。

冬の寒い時期に結露しない。夏の逆結露もない。防音効果もすぐれている。

壁の断熱材には、グラスファイバー、ロックウール、ポリスチレン、ウレタンなど、いろんな材料があるが、セルローズファイバーは優れもの。快適安心の魔法の断熱材。

新聞紙を細かくしたものに、ホウ酸が入って、ダイヤモンドのような断熱材に変身する。綿状になっており、躯体の中に充填していく。

昔は、竹を編んだ土壁で呼吸する家だった。いつしか、外壁がサイディングになり、内側はクロスである。

その外壁とクロスの間に入れる断熱材をよく検討された方が良い。家を建てる前に。リホームする前に。建てからでも遅くない。後からでも、セルローズファイバーを施すことができる。太鼓音もしない。防音性にも効果を発揮する。

日本の家は、夏を涼しく過ごせるように建築されてきた。最大の欠点は、冬が寒すぎる。そこで、セルローズファイバーの出番である。

関西でも、セルローズファイバーを利用する住宅も増えてきたが、それは建主が要望するからで、専門家の工務店も建築士も、本当の意味でその良さに気づいていない。知っていても予算の問題で、避けてとおる。

とんでもない話である。他の予算を削ってでも、セルローズファイバーを利用してほしい。床暖房など必要ない。真冬でも、一つの暖房機で部屋全体が暖かい。

自称、断熱屋。山本順三さん。現場を知り尽くした、セルローズファイバーの第一人者である。「この本を読んでから建てよう」の著者でもある。施工部隊と共に日本全国を飛び廻る。

もちろん、わが家は、セルローズファイバーがキンキンに詰まっている。