1.家は買うものではない。家は創るもの。

2.家創りは、オンリーワンである。ひと家族、ひと家族が違う家が普通。それぞれの家庭に合った家創りが本当の姿である。

大量生産的に創る住宅は、獣宅である。大量生産すれば安くなるという発想で家を建てるものではない。よって大手のハウスメーカーは落第になる。

3.家が完成して住み始めたら、それで終りではない。家の完成は住み始めが出発点で、そこから10年、20年、30年、50年と自分たちの家族にふさわしい家創りをしていく。それが本当の家創りである。

4.家は癒しの空間。家庭以外のどこで癒しを求めるのか。家庭ユートピアが人間社会の原点であり、小さな社会生活の始まりである。その家庭をおろそかにしてはいけない。そのためにも家は心と心を触れ合う空間であり、小さな人間成長の場である。

よって、核家族よりも2世帯、親子3代が一緒になって暮らす方が、常識を備えた心豊か子供を育むことができる。大きな家、小さな家という外観の問題よりも、その家の中に家族の触れ合いがあるかどうかの方が大切であり、そういう家創りを目指さなければならない。

5.自然素材を使って、家を建てる。土にかえる物、有毒ガスなどが出ないもの。

6.断熱材はセルローズファイバーに限る。そして、内壁も壁の中も外壁も「透湿」する自然素材を使う。セルローズファイバーが断熱材の中でも優れもの。

7.木の家がよい。無垢の木がよい。それも国産材で家を建てる。

8.収納は少ない方がよい。常識的には収納は多いほうがよいと思うが、実は反対である。収納とは、パット見て何が入っているか。すぐに取り出せるか。いつでも使える状態にしていることが大事である。1年に1回も使わない、ましてや2年3年と使わない物を入れておくところが収納ではない。

よくよく整理し、廃棄するものは処分し、棚卸しをしてから、収納を考える。そうすると、収納もシンプルなものに変わってくる。

9.ドアより引き戸がよい。

10.風が通る家。風が廻る家。