夕食をいただく前に、「律ちゃん、ありがとう。佳世ちゃん、ありがとう。いつもご飯を作ってくれて、ありがとう。いただきます」。家族に「ありがとう」と言って、おいしいご飯を食べます。ご飯さんにも「ありがとう。きょうも私を健康にしてくだり、ありがとうごさいます。いただきます」。そして、自分の体にも「ありがとうごさいます。いただきます」と、声に出して言います。
おいしく感謝しながら食べられることは、健康のバロメーターです。病気だったり、ストレスがあれば、食欲もなく、なかなか「ありがとう」の言葉も出てきません。「ありがとう」と声に出していただく食事は、食物が体内で消化されて良き血肉となり、丈夫な体にしてくれるように感じます。胃腸など五臓六腑が一生懸命に働いてくれるから、毎日、元気に暮らせます。
一方、当たり前のように食べる場合とでは、自分の体を健康に保つ影響力が全く違うのではないでしょうか。感謝の思いがあると、食べた物が体に良き影響を与えると実感するようになってきました。実は、以前の私は、あまり感謝の思いで食べた記憶がありません。ただ何となく「いただきます」も言わないで食べることが常日頃の自分でした。花粉症がひどくなって初めて、食べることの有難さを知り、それからは「ありがとう」を続けています。
いつも食事しながら、仕事のことばかり考え、依頼を受けた案件をどのように進めていったら、社長が喜んでくれるだろうか。社長の顔を浮かべながら良いアイデアはないか。そうだ、あの方法がある。こんなことばかり頭の中で考えているので、何を食べたか全く覚えていない。妻に感謝したこともありません。これはこれで、得意先のことを考え、思いを巡らしているから良いことだと思いますが、食べることに関しては、ただ食べているだけでした。
良き仕事をしようと思えば、まず元気な体を維持しなければなりません。若い頃は、仕事仕事で、腰を二度ほど痛めて、立ち上がることもできない状態でした。そんな時に健康の有難みを知るのですが、腰が治るとすぐに忘れます。自分の健康を真剣に捉えるようになったのは、やはり花粉症を治そうと思って、健康関係の本を読み始めてからです。
仕事が忙しく考えることがあっても、時間的な余裕がなくても、食事をする時は、食べることに専念します。ご飯を作ってくれる家族、ご飯さん、自分の体に「ありがとう。いただきます」と声に出して、感謝してから楽しくいただきましょう。
一番大切なことを忘れていました。まず、神様、仏様に「ありがとうございます」の感謝をしてからでした。そして、お米を作ってくださる方、野菜や果物を育ててくださる方、肉や魚を提供してくださる方、また、それらを運搬してくださる方、多くの方々にお世話になっています。食べ物に感謝すれば、健康な体を維持できます。今日も元気です。ご飯がおいしいって素晴らしいことですね。ありがとうございました。