Nオーナーズ倶楽部の講演会に参加しました。この倶楽部は、得意先が年4回ほど開催されている勉強会です。

 きょうの講演者は「中川政雄さん」。「人は化ける・組織も化ける」の著者であり、年間に200回を超える講演をこなす方です。

 たくさんの感動するお話を頂戴しましたが、一つだけ紹介させていただきます。

 人気絶頂の中川政雄さんが、ある大学で客員教授もなさっています。学生たちにエールを送り続けています。生徒達の中に留学生が7名いらっしゃいます。ベトナム・中国・インドの方々です。

 中川さんは、ベトナムの学生に尋ねます。聴かなくてもよい質問だが、あえて訊かれる。

「大学を出たら何になる。どんなことをしたいか?」

 ベトナムの留学生は、背筋を正して答えます。

「お国に帰って、お国のために役立つ仕事がしたい」

「お国のために・・・」40年以上も聞いていない言葉だ。

 中川さんは、大きな声で叫びます。

「がんばれ! がんばれ! 応援してるぞ。がんばれ!!」

 同じ質問を日本人の学生にします。

 肘をつきながら、ダラ~とした感じで答えます。

「フリターになりたい。フリターが一番いい。好きな時に仕事をして、好きな時に仕事を休み、好きな時に遊び、好きなことができる。会社に入ったら、上司からブツブツ言われる。面白くもない仕事をさせられる。時間きっちりに行かなければならない。そんなのいやだ。」

 中川さんは、力が抜けた小さな声で呟きます。

「まぁ、がんばれ~」

 

 以前に書いた文章ですが、留学生の言葉は元気を与えてくれます。いや、体中に希望と勇気が湧いてきます。私も若い頃は留学生と同じでした。そして今も全く変わりません。変わった点は年老いたことぐらいです。ちょっと照れくさいですが、たまには、自分で自分を褒めることも心の栄養になり、健康を維持する秘訣だと思っています。なぜなら、潜在意識に良いことが届き、若返らせてくれるからです。