体に良い物を食べる、適度な運動する、時には断食をすれば血流もよくなり元気になると、みんな頭の中では分かっています。例えば、夕食断食を一週間続ければ血流がよくなることを知り実践したとします。しかし人によっては、その断食が逆にストレスになり、良い結果にならないことも往々にしてあります。
仕事でも同じことが言えます。仕事の失敗で会社に大きな損害を与えてしまい、社長から怒らたとします。これも本人にしてみれば、ものすごいストレスになり、自暴自棄になり病気になるかもしれません。
失敗した事実は変えることは出来ませんが、その失敗の受け取り方は人により異なります。つまり、捉え方はいくらでも変えることはできます。失敗したことで厭世的になる人、これではいけない反省して、逆にその失敗を肥やしにする人もいます。捉え方一つで、未来の人生が変わります。
私も仕事仕事で忙しい時期は、終電車の日々が続き、土日も仕事でした。肉体の限界まで仕事をした時期があり、立つことができないぐらい腰を痛め10日ほど歩くことができませんでした。それも3回も経験しました。腰が治れば、辛かったこともすぐ忘れ、健康であることに感謝したことがありません。
しかし、腰を痛めたことで暗くなったり、マイナス的な思いを持ったことはありません。仕事の遅れは、どこかで取り戻せばと良いと軽く考え、その腰痛がストレスまでにはなっていませんでした。ある意味、楽天的に捉えるところがあり、それが良かったかもしれません。
もう一つ、貨物運送の許可申請で大失敗をしました。申請者が借りられた倉庫内を車庫として申請したのですが、その建物は建築用途が倉庫であり、車庫として使用するには用途変更の手続をしないと、許可に向けて進めてもらえなかった事案でした。その旨を申請者に伝え、用途変更の手続をお願いしたのですが、全く受け入れず損害賠償に訴えてきました。最終的に和解になり一千万円近くの賠償金を支払いました。その時は、さすがの私も夜も眠れず、悶々とした日が一週間ほど続き、ものすごいストレスを感じました。
しかし私は反省して、逆に運送業の専門性を極めようと決意しました。この失敗があったからこそ、運送業の専門家になれたのであり、その申請者に感謝できるようになりました。おそらく、事件当時に申請者に対し強い悪意を持っていたら、病気になっていたかもしれません。
仕事の失敗や心の悩みは、誰でも一度や二度は経験されると思いますが、その時に、それをどう捉えるかによって、ストレスを感じるか、ストレスを解消できるか、そのストレスを上手にコントロール出来るかによって、結果が大きく違ってきます。
病気も健康への入口であり、ストレスを良い方向に導いてやれば、元気になり健康な体を維持できます。また、ストレスを上手にコントロール出来る能力が高まれば高まるほど、何事も良い方向に動き出します。まるで、神様が応援してくださっているように思います。