1.半身浴の仕方

 私は、自宅の風呂で半身浴を20年ぶりに始めました。自宅の湯舟は、ちょうど良い位置に腰をかける所があり、そこに座ると、ちょうど湯の高さが、みぞおちから下になり、半身浴に最適の高さになります。風呂の蓋を体の手前まで引いてきて、そこにタオルを置いて、本を読んでいます。

 湯舟の中に腰をかける所がなければ、腰掛をきれいにして、湯舟にいれて、そこに座り、半身浴をしてもよいです。各自で工夫されて、半身浴を楽しんでください。

 半身浴は、みぞおちから下の部分だけを浸かるように湯に浸かります。なぜなら、半身浴は心臓を入れては危険だからです。半身浴をする時は、みぞおちから下の部分が浸かるようにします。寒さを感じる場合は、肩にタオルを掛けてください。又、5分程度なら肩まで浸かっても大丈夫です。

 

2.お湯の温度と時間

 お湯の温度は、38度から40度のぬるま湯が最適です。半身浴は、最低30分から40分以上浸かることが必要です。可能なら1時間でも2時間でも、さらに効果が期待できます。その間、読書するとか、音楽を聴くなり、歌を歌うなり、ご自身で工夫されて、半身浴を楽しんでください。

 私が半身浴を知ったのは、30年前に進藤先生の「万病を治す冷えとり健康法」の本で、半身浴のことを詳細に教えていただきました。「半身浴の瞑眩(めんげん)効果」の記事でも書きましたように、私自身が半身浴の素晴らしさを実体験しています。

 ぬるま湯が良いのは、昔から言われていることです。

 昔の人は病気を治すために、湯治場(とうじば)といわれる温泉に3ヶ月ほど行って病気を治した話をよく聞きます。当時の湯治場は37~38度のぬるめの湯なので、長く入らないと温まらず、内臓まで温めると、いつまでも冷めないので、病が快復されたようです。それと同じように、自宅でする場合も40度程度が最適です。

 

3.肩がわりとしての病状

 五臓六腑に病変が起きると生命に関わるので、そうなる前に、手足や目鼻に、信号機にように、その症状を肩かわりさせる事があります。

 例えば、腰が痛くなったり、吐き気がしたり、下痢をしたり、五臓六腑に異変をあることを、違う形で知らせてくれているのが「肩がわりとしての病状」です。もっとも、腰や目鼻そのものが悪い場合もありますが、まずは、五臓六腑の先駆けとして、手足や腰、目鼻が知らせてくれていると疑ってみるのも悪くありません。

 これらは、体内に溜まった毒素が原因です。五臓六腑のどこかが弱っているか、病んでいる警告なのです。ゆえに、半身浴をして、汗を出して、毒だしすることが、半身浴の目的です。

 この「肩がわりとしての病状」に関しては、進藤先生も力説されていました。私の記憶では、体から出そうとするものは、すべて毒素だから出した方が良い。薬で止めない方が良い。薬で止めると余計に悪くなる。半身浴でその毒素を出し切ったほうがよいということです。

 アトピーも、花粉症も、ジンマシンもすべて体内の毒素を出そうとしているから、医者の薬で止めない方がよい。すべて半身浴で治せます。

 私も、半身浴を10年間続けたことがあり、瞑眩(めんげん)効果を乗り越えて、肌がつるつるになったことを実体験しています。瞑眩(めんげん)効果については、別の記事で紹介しています。

 お肌がつるつるになる「半身浴」は素晴らしい。知り合いのご婦人が、私の言葉を信じて半身浴を継続実践されました。半年後にお会いした時は、お肌がつるつるからピカピカに変わっていました。これぞ、半身浴のミラクルパワーです。