大方みや子著「ライクメイク半身浴-若さと健康を簡単に取り戻す、お金のかからない健康法」を一読しました。
かつて私が読んで実践した「万病を治す冷えとり健康法」「医者知らず(冷え取りで)完全健康人生」(進藤義晴著)を、この大方氏も実践されて、ご自分の病気を治されています。ただ、この方は、「氣の柔軟体操」や「氣の呼吸法」も実践されて、日々の習慣にされています。
北口の経験も含め、この本からの抜粋を紹介します。
1.半身浴と毒だし
人間も動物も、病氣やケガを治す力を持っているのが自然治癒力です。
その自然治癒力を活発にさせるために免疫力、抵抗力を高めないといけないのです。しかし、年々免疫力、抵抗力の弱い人が増えているのはお気づきですか。アレルギー、アトピー、花粉症等は、日頃から薬を服用していることも原因の一つです。又、多くの人はちょっとしたことでもすぐに、薬に頼り服用しています。
日頃、飲み続ける薬は毒であり、体に冷えを溜め込んでいるのですね。そのようなことから正しい半身浴をして、食べ方を変えることで、体内の毒だしをしてくれるきっかけとなるのです。
巷でいうデトックス(毒だし)というのは、サプリメントを使うようですが、実は色々な健康食品のサプリメントを飲み続けることもお勧めしません。なぜなら、サプリメントも人の手で作られたものだからです。そのような「物」で栄養をとらなくても、食べ過ぎをしなければ、体の中できちんと作られるものであえて取る必要はないということです。
日頃、食べ過ぎしていることで栄養になるどころか、毒がいっぱいになり栄養不足となるのです。それも食べてはよくないものばかりを食べていることが大きな原因でもあるのですね。
薬、サプリメント、、物に頼るのではなく、半身浴でたくさんの汗をかくことで、体が勝手にデトックス(毒だし)をしてくれるのです。これらを続けることがご自身の自然治癒力を高め全て改善されるということなのです。
ゆえに、半身浴をして食べ過ぎをやめ、毒だしを楽しんでしましょう。
2.半身浴をすすめる意味
個人的見解として、巷で半身浴の良さが広がり嬉しく思っていました。私が半身浴を始めた26年前は、インターネットがありつつも、情報はほとんど無く、口コミで知り、口コミで良さを伝えていくことだけでした。ところが最近では、ブームを通りこしてネット上やTVなどで「半身浴はもう古い」とか「半身浴より全身浴が良い」と、可笑しなことが次から次へと出てくることに驚いています。と言いますか、あきれています。
それよりも一番悪いことは、何と言っても根本的に悪いことは、一番に食べ過ぎだということを知っておいて下さいね。
半身浴をお勧めすることの大切さはお分かりでしょうか。それは内臓を温め、体内の毒を汗として出すことが目的だからです。全身を湯に浸かるのは5~6分ならいいのですが、30~40分以上入るとなると、心臓に圧力がかかり、ましてや熱い湯に浸かることが心臓に悪いのです。内臓の中で心臓だけが40度と温度が高く、圧迫され肩まで浸かるのは危険だということです。
又、内臓で一番冷えに弱い臓器が「腎臓」なのです。ぬるま湯で下半身を温めることで、汗(毒)を出し腎臓も温まり、血流が良くなるのです。又は足湯も時間をかければ良いのですが、汗をかいたりすると後が大変なので、お風呂での半身浴をお勧めです。
そのようなことから、内臓を芯から温めないと意味がないのですね。それで半身浴が一番良いということなのです。
昔の人は病気を治すために、わざわざ遠くの湯治場(とうじば)温泉に3ヶ月ほど行って治した話をよく聞きました。どのの湯治場も37~38度のぬるめのお湯なので、長く入らないと温まらず、内臓まで温めると、いつまでも冷めないので、快然されることから有名ですね。その点、半身浴は、我が家にいてタダでできるので、さらに良いことに間違いないのです。
3.体の毒だしとは
誰一人、毒を持っていない人はいないのです。産まれたばかりの赤ちゃんも、実はお母さんのお腹にいる時に、栄養はもちろん、毒も受け継いできているのです。赤ちゃんが産後すぐに出る便は、緑便といって黒っぽい緑色のウンチを出します。赤ちゃんが初めて人間界に生まれ出て、初めての毒だしが緑便なのです。又、生後間もなく皮膚に出る小児性湿疹は、肝臓と腎臓の毒だしなので、薬で止めるのは好ましくない。赤ちゃんや子供は、ピュアでとても素直なので、毒を表に出すほどの自然治癒力をしっかり持って生まれているのです。
素晴らしいと思いませんか。誰からも教わらない人間の赤ちゃん、動物の赤ちゃんもこの世に生まれ落ちたその瞬間から、おっぱいを飲む、オシッコ、ウンチ、おなら、ゲップをする。そのような本能も全て、自然治癒力の強さを持って生まれてきているのです。
幼児に限らず子供たちが食欲のない時も本能が働いているので、そのまま食べさせなければ良いのです。栄養をつけなきゃと無理に食べさせるから、吐いたり下痢をするのですね。又、親は具合が悪いのかと病院へ連れていき薬を飲ませる。無理に食べさせる、また、吐く、下痢の繰り返し。すると日がたつに連れて一層体力が落ちるのです。
薬で止めず、熱がないのなら食べさせないでいると1~2日でケロッとして、食欲は出てくるので、心配する必要は全くありません。逆に親が神経質になることは以心伝心で通じますので、子育てのときは、特におおらかな氣持でいるのがいいのです。これはペット(犬、猫)も全く同じです。
大人の間違った対応で、ますます薬漬けになり、アトピーになってしまうのです。アトピーは最も強い毒だしということも、しかり覚えてくださいね。
飲み薬、つけ薬の使い過ぎで肌がゴワゴワになるのですよ。それだけ酷(ひど)いアトピー性皮膚炎も、素直に実行すると1~2ヶ月で大きな変化が見られます。
体の悪いものがあるから、吐く、下痢するのです。全て毒だしなのです。
汗(かん)→ 体の表面からの毒だし
吐く → 体の奥に入った毒だし
下痢 → 更に体の奥に入った毒だし
これは、とても重要なので覚えておいてくださいね。
4.心が体を動かす
飽食の時代、人は食べることが好きなので、中々食べ過ぎをやめられないようです。若い内はムチャをし、一睡もしなくても一晩寝れば治るので、何を言っても理解しにくいでしょう。
しかし、年齢を重ねる内に変化が現れ、熱中症で倒れる人が続出しています。なぜだかお分かりでしょうか。秋、冬、春に冷えた体が、再び夏の暑さの中、室内での、乗り物の中でのクーラーで、更に冷えきって、暑さが厳しくなると倒れる。それも不思議と室内で亡くなる方が多いことに驚きます。これも、冷えと食べ過ぎによる自然の現象ではないかと思います。
私なんか、3~4日食べず炎天下の下で日傘をささなくても、帽子をかぶらなくても全く何ともなく元氣でいるので不思議がられます。
全て日頃の食べ過ぎと冷えがあるから具合が悪くなるのです。気温のせい、もののせい、人のせいにしますが、自分自身だと知っていただきたい。やれ風邪をうつされた、花粉が、空気が、バイ菌が悪者になっていますが、暑い夏、特に薄着になり冷たい飲み物、クーラーと、体の芯から冷えきっているのです。
ゆえに、夏だからこそ、半身浴で体の芯から温まり、寝るときも下半身を冷やさない工夫をすることで改善できます。
そして最も大切なことは、正しいことを正しく取り組み(知識)、我ままを改め、心がけを良くすることで身体は素直についてくるものです。誰のためでもありません。ご自身の体です。大切にしましょうね。
日頃から不平不満を言わず、「ありがとう」の感謝の氣持をもって生きていかないとダメだと言うことなのですね。このように日頃使う言葉、行動が健康な身体を作り守ってくれているのです。心がけが悪かったり、氣にしすぎたり、クヨクヨしていると、心が体を動かし病氣を作ってしまうのです。
ゆえに、毎日明るく楽しく大声で笑うことに目を向けていきましょう。小さなことに幸せを感じたとき、思いっきり笑顔で「ありがとう」って、それでいいのです。そうして、あなた自身の心を少し変えることが、日々変化し自然と心から笑えて感謝できるのですから。
5.肩がわりとしての病状
五臓六腑に病変が起きると生命に関わるので、そうなる前に、ほかの手や足や目鼻に病氣を肩かわりさせる事があります。
例えば、鼻が悪いというのは、呼吸器と消化器が悪い。蓄膿症の人は鼻の手術をしても、手術後は良いが、呼吸器と消化器の両方を治すと良いのです。
この「肩がわりとしての病状」に関しては、進藤先生も力説されていました。北口の記憶では、体から出そうとするものは、すべて毒素だから出した方が良い。薬で止めない方が良い。薬で止めると余計に悪くなる。半身浴でその毒素を出し切ったほうがよい。
アトピーも花粉症で鼻汁が出るのも、ジンマシンもすべて体内の毒素を出そうとしているから、医者の薬で止めない方がよい。すべて半身浴で治せる。
佳世ちゃんの「アセボ」も、体内の毒素を出そうとしているから、佳世ちゃんも半身浴をしたら治る。大方氏は、1回に5時間も半身浴をして、ケガ等を1日で治したことを書いておられる。半身浴の効果は絶大です。
北口も、半身浴を10年間続けたことがあり、瞑眩(めんげん)効果を乗り越えて、肌がつるつるになったことを実体験しています。瞑眩(めんげん)効果については、後で説明します。改めて、大方氏の本を読んで、半身浴の効果を再認識した次第です。半身浴を再開しました。
6.瞑眩(めんげん)効果
肩がわりとしての病状は、半身浴を始めると、一時的にその症状が余計に悪化します。アセボなら余計にアセボが出ます。アトピーならアトピーの症状が余計にひどくなります。なぜなら、半身浴は体内の毒素を出す働きがあるからです。その時に薬に頼り、薬で止めようとしますが逆効果です。これは、体内の毒素をまた体内に戻すことになり、いつまで経っても、アセボもアトピーも完治しません。
この時に薬を一切やめて、なお諦めずに半身浴を続けることです。半身浴を続け続け、続けることです。ここが非常に重要なポイントです。半身浴を続け続けていますと、症状はさらに悪化します。さらに悪化しますが、やがて、その症状が徐々に治まってきます。アセボやアトピーが嘘のように消えていきます。これが「瞑眩効果」と言われるものです。
北口は、この瞑眩効果の実体験をしています。超アレルギー体質を治したくて始めたのが半身浴でした。毎年の花粉症は当然で、ハウスダスト、秋のブタクサ等々、14種類に反応する超アレルギー体質でした。もっとも、私の場合は半身浴をしただけでは、アレルギー体質は完治しませんでしたが、瞑眩効果はすごいものがありました。
半身浴を始めてから2ヶ月経過した頃から、上半身に湿疹(しっしん)が出始め、次から次へと出てきました。体内に毒素がいっぱい貯まっていた証拠です。毎日、その湿疹をかきむしり、下着をいつも血で汚していたことを覚えています。家内もびっくりしていました。記憶では、この症状が1ヶ月余りは続いたと思います。
やがて、この湿疹は消えさり、嘘のように出なくなりました。これが瞑眩効果です。進藤先生の本を信じていましたので、躊躇なく、この時期を乗り越えることができました。その後も半身浴を続けました。そうすると、私の肌もつるつるになってきました。女性のような艶かな肌になりました。これは実話です。「北口さんの肌はつるつるですね」と、よく言われました。
ゆえに、半身浴をお勧めいたします。
7.半身浴のデトックス(毒だし)効果は抜群
半身浴はダイエットにも効果がありますが、そもそもデトックス(毒だし)することが本質的な目的です。
まず、デトックス(毒だし)するために必要とするのは、冷えた内臓を温めることです。すると、血流が良くなり、血行を良くし、その結果、代謝を良くするということです。
血流が悪いと、代謝が悪くなり、内臓に老廃物(毒)がたまり、肌の色つやも悪くなるのです。半身浴をすることで、老廃物(毒)が出ていき、身体全体を良くするのです。
ゆえに、ダイエット効果もあり、心も穏やかに変わっていくのがよく実感されることが分かります。しかし、デトックス(毒だし)に関しては、個人差の違いがあり、心がけの問題も大切です。
例えば「早く汗がでないかなぁ」「早く痩せないかなぁ」と、気持ばかり焦るのはよくわりません。ゆったりした気持で自分を信じ、愛することが何より一番の効果を発揮すると思います。
8.氣の柔軟体操
同じ柔軟体操するにも、硬くて痛い時などは、ゆっくり息を吐きながら曲げて、戻る時はゆっくり息を吸うように動かすことで、かなり楽な柔軟体操ができるようになります。色々な形がありますが、次に紹介する、全ての動きを「氣の呼吸法」を取り入れることで、楽しく柔軟体操が続けられること間違いありません。
何事も辛いと続けられませんので、楽しみながらやることをお勧めいたします。もちろん、朝、目が覚めたらお布団の上で10~15分。半身浴前と、夜、寝る前には15~20分されることで、かなり血流(氣の流れ)が良くなり、熟睡できることを、ご自身の体で感じることができるはずです。
9.氣の呼吸法
呼吸は生きている以上、誰でもしています。
同じ呼吸も健康な人の呼吸は深く、病的な人の呼吸は浅いですね。そこで呼吸をゆっくりするようにと言われていますが、その深呼吸も数回しただけでは、何の意味もありません。
それよりも正しい座り方、立ち方で「丹田」より少し下のところに氣持を静め、頭のてっぺんから「ハアー」と声にして息を吐くようにゆっくり足の先まで息を吐きます。吐ききったところで2~3秒息を止め、次に鼻からゆっくり息を吸います。この時、足の先から頭のてっぺんまでゆっくり吸っていきます。吸いきったところで、息を2~3秒息を止めて、又、頭のてっぺんから足の先まで息を吐いていくことを繰返します。
繰り返すことを20分間しますと、身体中の血液が全て入れ替わるそうです。
これが「氣の呼吸法」です。そして、この呼吸法を一日に4回以上することで、肝臓も改善されるそうです。
確かに、氣の呼吸法をすることで、集中力はものすごく変わります。又、頭の中もスッキリすること間違いありません。呼吸法を自分のものとして、毎日を快適に過ごされては如何でしょうか。
10.健康な体と美しい肌(半身浴+氣の柔軟体操)
半身浴と氣の柔軟体操を2~3ヶ月続けられると、見違えるような健康な体と美しい肌に驚くでしょう。ボディローション、オイルを使用しなくとも、背中、手足、お顔の皮膚がエステにでも、行ったかのように、艶やかにキレイになること間違いなし。もちろん、お肌にトラブルある方は、特に驚くほど早い結果が見られることも間違いなし。その代わり、薬など使用すると回復が遅れますのでご注意ください。
私は20年前、鍋ごと熱湯が足にかかり火傷(やけど)した時も、1日で治しました。猫に酷(ひど)く噛まれた時も、3~4日で完治しました。姿勢も良くなり、プロポーションが良くなるのです。
信じられないですよね。何が信じられないかって、これらは全てお金がかからない療法なのです。エステに通ったり、整体に通ったり・・・全てお金がかかります。私も過去毎月、整体に3~5万円使っていたが、行かなくなりその分助かっています。病院代も薬もいらないのです。計算するととてもつらい金額になります。健康になり病院代や薬代が必要なくなると、年間どれだけのお金が残るでしょうか。健康になり、お金も残り、美しい身体作りができるって素晴らしいと思いませんか。すべては、あなた自身で作っていくものなのです。