ある上場会社の支店長さんのお話です。
会社や組織の中で、自分を評価してくれない人や、自分にとって気に入らない人が、出てくることもありましょう。人間関係で摩擦をおこすことも多々あります。
しかし、そうした人を、全部、駄目だと思わないようにし、気に入らない場合であれば、その人のどこが気に入らないのかを分析することが大事なことだと思います。
「この部分はどうも肌が合わない。自分としては受け入れがたい」と感じたとしても、他の部分を見て、「この人にも、よいところはある。こうしたところはよい」と思っていると、その思いは相手に伝わります。
相手は、「自分は全面的に否定されているのではない。この人は、自分のこの部分を嫌っているが、他のところはよく思ってくれている」と感じてくれます。
すると、相手の人は自分を変えようとしはじめます。「この人と話すときは、ここを控えればよいのだな」ということが分かるので、相手が変わってきて、そのよいところが出てくるようになります。
これは、知らず知らずのうちに、相手の変革を促していることになります。
「この人にも、よいところはある」という見方をすることによって、相手を変えうることになります。
しかし、「嫌いだ」と拒否してしまえば、取りつく島がなく、どうしようもありません。完全拒否しないことが大事だと思います。