既に情報社会に入って久しいですが、成功するための元手として、「情報」も大事です。「知っている」というのは非常に大きなことです。
経営判断においては、知識がないとなかなか分からない部分があり、知っていれば失敗しないで済むのに、知らなければ素人判断をして失敗することがあります。
しかし、自分が失敗するようなことは、すでに他人が経験済みであることも多く、それをあらかじめ学んでおけば、失敗せずに済みます。これは非常に大事なことです。
また経営者は、常に、新しい情報を得つつ、新しい価値として、何か役に立つものを生み出し続けなければいけません。
とにかく体を動かすことで、働いているような気になっている人もいますが、仕事に対する評価では、「労働時間が長い」「土日にも働いている」「熱心だ」などということだけを誇っても駄目です。仕事というものは、必ず成果に結びつけてこそ意味があります。これを知らない経営者が多いと思います。
「朝早くから夜遅くまで非常によく働いている。休日も頑張っている」という人は、「それが、成果に結びついているかどうか」ということを、常に問い続けてください。
社長がそういう状態であれば、部下も同じでしょう。「とにかく、汗を流している」「働く時間が長い」といっても、単に長く働き、残業手当を稼いでいるだけなら、要らない仕事をしているかもしれません。
成果に対する目は厳しく持ってください。特に、成果を生まずに「仕事ごっこ」をしていることが非常に多いので、気をつけてください。
「経営は、人、モノ、カネ、情報等の経営資源を投入して行うものだ」とよく言われますが、経営者は、常に「成果を上げる」というマインドを持ってください。経営資源を投入するだけなら、誰にでもできます。
また、「情報を集めろ」と指示するのは簡単ですが、気をつけないと、社員たちは、一日中、新聞を読んでいるかもしれませんし、一日中、パソコンの前にいるかもしれません。
情報を集めるのはよいのですが、それを成果に結びつけなくては駄目です。集めた情報を企業の仕事につなげることが大事です。成果を上げることが重要なポイントです。
トップの情報戦略においても、やはり、「成果に結びつける」ということを常に考えてください。時間を浪費していて成果が出てこないものは、やめなくてはいけません。成果に結びつかないのであれば、単なる楽しみ事にすぎません。
繰り返しますが、仕事というものは、必ず成果に結びつけてこそ意味があります。