経営者や管理職になっていくためには、仕事を人に任せられること。自分一人でできる仕事には限界があります。どんなに仕事ができる人でも、一人の仕事には限界があり、十人、百人の仕事には追いつきません。したがって、いかに人に任せられるかということが大事になります。

 人に任せるためには、その人の能力や人柄が見えなくてはなりません。その人に合った仕事を与えていくために、「その人にできる仕事は何か。その人には少し無理な仕事は何か」ということを見極めることも大切です。

 自分がやれば十割できる仕事でも、人に任せると十割はなかなかできません。しかし、そういうものだと理解することです。

 人に任せて七割か八割できれば、そのほうが、自分だけでやるよりは、仕事全体の成果は大きくなります。人に任せることによって、その時間を、より高度な、付加価値の高い仕事のほうに振り向けることができます。