純金は、この世の中に存在しないらしい。

 18K(カラット)は純金ではない。
銀と銅が混じっていて、純度75%の金である。
純度を24分率で示した単位がカラット(karat)。
純度100%(24/24)が純金のようであるが、実際は99.999・・・%らしい。

 18金が、金、銀、銅のバランスが最も安定しているので、一番有名である。
24分率といっても、9カラットから24カラットまで。
9カラットが銀と銅が多く混ざっている。
24カラットが純金に限りなく近いわけだが、やわらか過ぎる。

 ジュエリーデザイナーのN子さんから「金(ゴールド)」について教えていただいた。実は、わたくし、きょうまで「カラット」の意味を知らなかった。

 彼女は、美術短大の工芸デザイン科を卒業。
卒業展覧会では最高賞である卒展賞を受賞。1993年と1996年に国際ジュエリー展に入選する。現在フリーランスで宝飾品から現代ジュエリーまで巾広く制作している。

 カラットのもう一つの意味は宝石のカラット。
質量単位、すなわち重さを表す。1カラット200ミリグラムと規定されている。
もちろん、数字が大きくなるほど、値もはる。

 カラットは、金の純度を示す単位と宝石の質量単位である。

 ところで、カラットの語源であるが、ギリシャ語のkeration(イナゴマメ)だという。
この豆は殆ど同じ形をしているので、数をかぞえるのに便利なことろから使われたという。

 結婚45周年。妻に30カラットのダイヤモンドをプレゼントしたいと一瞬思った。いや、3カラット。

 N子先生、0.3カラットのダイヤってあるの?