事務所で使用する封筒の表面に、「御社の繁栄が、あなた様の繁栄が、いつまでも続きますように!」と、事務所名より大きな文字で書いています。これは、いつもお世話になっている得意先に感謝を込めて作った封筒です。私は、成功というものは、いつまでも続かないと意味がないと思っています。永遠の成功です。

 一時的に成功される方は、世の中にたくさんいらっしゃいます。もちろん良いことだと思います。しかし、有頂天になり従業員や得意先や下請さんのことを思わなくなり、倒産していく会社もあります。その反対に、従業員を大事にされ、得意先、下請さんにも感謝を忘れず、謙虚に経営されている会社は、確実に成功の道を歩んでおられます。

 永遠の成功は、非常に難しいと思います。しかし、得意先のA社長さんにお聞きしますと、「毎日毎日、猛烈に働いて家に帰り、ふと気が付くと、自分は何をしてきたのか、こんな状態がいつまで続くのか」。時折、ふと永遠を感じますとおっしゃっています。A社長さんのように、営々として努力を続けているときに、永遠を感じるものだと思います。

 私ごとで恐縮ですが、32歳で行政書士を開業して最初の10年間は浸食を忘れて働きました。その時にたった1度だけですが、永遠なるものを感じたことがあります。何か、自分の知らないところで大きな力が働いている気がしました。神様かもしれません。有限の地上世界で、頑張っている私たち人間は、そこになんらの悲しさをともない、またなんらかの虚しさをともなうのは常でしょう。こうした時に、永遠をかいま見るのではないでしょうか。偉そうなことを書きましたが、本当に心の底からそう思います。

 この世限りの成功も確かに多くあります。現実に成功されるいる得意先の社長さんを見るにつけ尊敬もいたします。しかし、人間はこの限りの存在ではなく、人間の魂は永遠に続くものと信じている一人ですので、やはり、成功もいつまでも続きますようにと願っています。

 おそらく、永遠を感じる時に、成功は我らが手近にある思います。

 成功とは永遠の向上でしょう。成功とは永遠の発展でしょう。成功とは永遠の情熱でしょう。成功とは永遠の勇気でしょう。成功とは永遠の努力でしょう。成功とは永遠の価値でしょう。

 いつもこのような言葉を口に出して、自分に言い聴かせています。