成功の条件の一つとして、断固とした「自信を持つ」ことだと思います。

 世の中には、いつも失敗ばかりしている人、自分の不幸な姿を描いている方もいます。いつも不幸の種を探している人が数多くいます。

 彼らに共通しているものは、本人がそのように自覚していないにもかかわらず、みずから不幸に追いこみたいという潜在的衝動です。なぜそうした潜在的衝動があるかというと、これは一種の自殺願望であり、自己破壊願望であると言ってもよいでしょう。

 なぜ、そうしたものが起きるのかというと、その理由は二つあります。一つは、自分自身が深い罪悪感を持っている場合です。もう一つは、不平不満がたまっている場合です。両者とも、人間をけっして幸福にしない精神的傾向であると考えます。

 そうではなく、幸福になりたいと決意するならば、断断固として幸福への道を開いていく必要があります。この決意が自信につながると考えます。

 世間の道徳観念や罪悪観念に振り回されるのではなく、力強く前進する時に自信がみなぎってきます。「断じて行えば鬼神も之を避(さ)く」と言います。避けて通るのです。人は弱い人格を持っている人がくると石を投げたくなることもありますが、自信に満ちた人に対しては、石を投げられる人はいません。これは心が心に感応するということでしょう。

 得意先のA社長は、いつも自信にあふれています。お顔を見れば、その自信が伝わってきます。そのA社長の元には、やはり自信を持った関係者が集まります。

 自信の持っている人のところへは、自信のある人が集まってくるものです。成功している人のところへは、成功者が集まってくるものです。成功者は成功者なりの独特の成功想念を持っています。失敗しそうな人を寄せつけません。その原動力は自信です。自信を持っているからこそ、成功の雰囲気がただよってきます。

 自信を持って、まず心の世界において、想念の世界において、成功者となってしまうことです。お勧めします。私もいつも成功者のように振舞っています。心の世界において、成功者となった人のまわりには、成功の事物が集まってきます。成功者が集まってきます。成功の雰囲気がただよっています。まるで磁石のように、砂鉄を引きつけてゆくのです。

 ゆえに、自信を持つということは、成功条件の一つです。自信を持たないで、たまたま宝くじが当たり成功運を引き当てたように見えても、やがてそうしたものは消えてゆくでしょう。成功の女神は、よくそれを調教する人のところにとどまります。そして、成功の女神を調教するためには、自信を持つというが大事だと思います。