収入の一定額を健康のために使うという話をしました。もちろん、あまりお金を使えない立場の人もいるでしょう。「お金が使えない場合には時間を使う」というのが原則です。

 例えば、「人より早く起きて、朝三十分の運動をする」ということもあれば、「土曜日や日曜日の時間の一部を使う」という考え方もあるでしょう。

 お金の要らない運動は幾らでもあります。原則は、歩くことから始まります。それ以外には、なわ跳び、竹刀やバットの素振り、ゴルフのスイングなど、道具を使う運動があります。

 私の先輩に、自宅から会社まで30分のジョギングで通勤されています。彼はマラソン大会にも何度も出場されていて、ジョギングのプロみたいな方です。

 それに比べると私などの歩きはママゴトみたいなものですが、毎朝、小さな庭に咲く妖精たちと会話しながら、腰を伸ばしたり、手を振りながら、体操しています。また、朝の通勤時には一駅目から乗車せず、音楽を聞きながら歩いています。帰宅時も一駅目から乗車せず、自分の未来に想いを馳せながら歩いています。

 お金のかからない運動を続けていく場合には、できれば仲間を増やしておくことが大事ですね。自分一人だけだと、どうしても三日坊主になってしまいやすいので、一緒に運動する仲間をつくっておきます。協力してやっていこうとする態度が長続きします。

 積極的に、お金が要らない運動を探してください。その気になれば、あなたに相応しい運動を必ず発見できます。