知り合いのN先生からの川柳「四季の彩」を頂戴しました。N先生へのお礼です。

「原点にかえれば聞こえる音がある」達筆な墨字で、表紙の次ページに書いてくださり、私の宝物になりました。好きな句を綴りました。

 

  ぽつり落つ涙が言葉よりまさる

  忘れ得ぬ恩は金庫に入れてある

  泣けば済む悲しさなんて甘いこと

  ストレスを捨てるコップをみがいてる

  喜びも悲しみもみな風となる

  まだ若い若いと鏡言ってくれ

  原点にかえれば聞こえる音がある

  妻の鈴女の鈴も鳴らしたい

  カルテでは私の心解るまい

  亡母思う札所一番那智の旅

  白を黒明治の父が生きている

  うさぎさんになりたい三才児の希望

  輪廻転生渡らねばならぬ橋

 

 どの句も面白くて楽しいです。何だか元気をいただきました。

 茶室で元旦を迎えられる。共選の難しさ。絵や水墨画のお話。お遍路さんを3回など。N先生のお人柄に触れさせていただきました。趣味の多さにもびっくりしました。

 川柳暦四十年以上。始めたらとことんやる。私にないところです。尊敬いたします。

 川柳のことを知って、心の幅がまた一つ広がりました。「四季の彩」をいつでも取り出せるようにしています。

 お体には充分にご留意され、川柳を創り続けてください。次の作品を楽しみにしております。

 

 N先生はいつも明るく元気です。おそらく川柳を創られる時の深い想いが、心と体に影響しているのではないかと思うようになりました。川柳歴が四十年以上ですから、毎日毎日、素敵な想いがN先生の習慣になっているからこそ、心も体も健康なんですね。