長時間、パソコンと格闘したり読書などをしていますと、どうしても目が疲労してきます。目が疲労すると、頭脳にも影響しますので、目の疲労を最小限に抑える工夫が必要になります。

 そのためには照明も大事です。明るさを一定に保つことです。また、文字と目とのあいだに二十センチ以上の距離をとることも大事です。

 さらには、小さな活字をできるだけ避けることを考えてもよいかもしれません。「同じ内容の本が文庫本と単行本で出ているならば、お金を多く出しても大きな文字組みの本を買う」ということが、長期的には、目を悪くしないための努力として必要かと思います。

 目の問題は、知的生活を送る人間ならば必ず透過しなければならない関門です。目を充分に使い続けられるよう、工夫に工夫を重ねてください。

 目の場合も腰や足と全く同じであり、一定の時間、使ったならば、少し視線をはずして目を休めることが大事です。よく休むことができたならば、目は長時間の使用に耐えます。五時間、十時間と続けて使うよりは、「一定時間使えば少し休み、また一時間使えば少し休む」というかたちで使うならば、目は八時間でも十時間でも、充分、使用に耐えるようになります。

 別の記事「足の裏と目と脳」にも書きましたが、足の裏と目と脳は、みな、つながっています。足をよく使って運動ができていると、目も頭もよくなります。そういう意味では、散歩は最も安上がりな運動でしょう。散歩をすると目と頭によい効果をもたらします。なぜなら、足の裏を刺激するからです。

 ぜひ、足の裏を刺激なさってください。