結論は、全国どこの工事でも受注できます。
知事許可と大臣許可の区別をしているのは、工事の施工場所で決めているわけでなく、営業所のある場所で、知事と大臣を分けています。
したがって、知事許可や大臣許可に関係なく、全国の工事を施工することができます。極端な例ですが、大阪府知事許可の業者が、北海道や沖縄の工事を施工することもできます。
ところで、知事許可は、一つの都道府県内に営業所を設置している場合に適用されます。例えば、大阪府内に営業所が1ヵ所でも、100ヵ所でも、他府県に営業所がなければ知事許可になります。
大臣許可は、二つ以上の都道府県に営業所がある場合に適用されます。例えば、大阪府内に1ヵ所と兵庫県に1ヵ所あれば、大臣許可になります。
たった2ヵ所の営業所でも、都道府県が違えば、知事扱いから大臣扱いになり、監督官庁が国の方になるわけです。現在は、国土交通省ではなく各地方整備局で、大臣許可を取り扱っています。